子どもを守るスキンケア習慣 「肌へのリテラシー」を授ける方法とは?

アレルギー・マーチ/保湿/日焼け止め 子どものスキンケアの基本とは?

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親世代にスキンケアのリテラシーがあるか否かで、子どもの肌人生は大きく変わるかもしれません。人生100年時代、長い付き合いになる肌についての知識を身につけるのは、立派な投資と言えるでしょう。

スキンケアの最前線知識をご紹介するのは、歌手で美容愛好家、一児の母でもあるmimi(ミミ)さん。mimiさん自身が化粧品開発者や研究者、医師を取材して、最新の皮膚科学の研究結果に基づく確かな情報と独自の美容法をSNSで発信して話題となっています。

アレルギー・マーチとスキンケアの可能性

お肌がキレイな人を表現する“赤ちゃんのような肌”、という褒め言葉がありますが、実際の赤ちゃんや幼児の肌はとってもデリケート。大人と比べると、肌のバリアが未熟な状態なので、きちんとケアしてあげることで、健やかなお肌を保ってあげることが重要です。

近年では、肌荒れをきっかけに、そこからアレルギーを引き起こす原因物質が侵入することで、乳幼児期のアトピー性皮膚炎を皮切りに、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎と次々と異なる時期に出てくるアレルギーの連鎖「アレルギー・マーチ」が起こりうることがわかっています。

まだわかっていないことも多いですが、一部の研究では、早期のスキンケアによって、アレルギーマーチの進展を抑制できる可能性が注目されています。(※)

※成田 雅美, 堀向 健太, 森田 久美子, 近藤 麻伊, 世間瀬 基樹, 齋藤 博久, 大矢 幸弘
「スキンケアや早期介入はアレルギーマーチを抑制できるか?」皮膚の科学2015 年 14 巻 Suppl.23 号 p. S19-22

基本のスキンケアは「セラミド」配合の保湿

そうでなくても、子どもたちのプリプリのかわいい肌を守ってあげたいと思うのが親心ですよね。特に未就学児のお肌は、皮脂の分泌量が少なく、戸外で遊ぶ機会が増え、汗による刺激や、紫外線やホコリ、花粉、PM2.5などの刺激物質にさらされる機会も増加するため、実はスキンケアが重要になる時期です。

私たち人間の肌は、自分で自分を守るための「バリア機能」をそなえています。「ターンオーバー」という肌の生まれ変わりのサイクルを経る途中、肌がバリア機能を発揮するために重要な保湿成分を、自分自身で生み出しているのです。それがいわゆる「セラミド」や「アミノ酸」といった保湿成分です。

しかし、刺激物質にさらされた肌では、生まれ変わりのサイクルが乱れてしまうため、自分自身で十分な保湿成分を生み出せなくなってしまうことがあります。

でもこれらの保湿成分は、実は肌の“外側”からある程度補うこともできるんです。私たちの肌の保湿成分に似た「セラミド」や「アミノ酸」などの成分が配合された保湿剤を使ってあげることで、肌荒れしにくい状態を作ってあげるのが、スキンケアの基本。ドラッグストアで買えるものの中にも、こうした成分が積極的に配合されているものを探してみましょう。

ポンプ式の乳液状の保湿剤を選べば、私の息子(6歳)でも自分でお風呂上がりに保湿剤を塗布することができます。保湿の習慣を身に付けることはもちろん、スキンケアを通じて自分の全身の状態をチェックする習慣を身に付けることができるので、とてもオススメの方法です。

mimi(ミミ)さん

戸外で活動する機会が多い未就学児こそ日焼け止めの習慣を

また、戸外で活動する機会が多い未就学児にぜひ始めて欲しいスキンケアが「日焼け止め」の塗布です。紫外線によるダメージは、老化の原因になるだけでなく、肌荒れそのものの原因になることもわかっています。

神経質になる必要はありませんが、SPF15〜30程度のマイルドな、子どもでも使える日焼け止めを、特に一日中外に露出している顔に塗ってあげる習慣をぜひつけてあげてください。

日焼け止めを落とす時は、市販のベビーオイルを顔になじませて、かるくティッシュでおさえてから、お風呂でさっと流してあげましょう。私mimiがオススメする「ベビーオイル洗顔」という、SNS上でバズった美容法ですが、お子様の日焼け止め落としにも応用できる方法です。

まず親世代がスキンケアの知識を身につけよう

スキンケアの習慣は、誰に習うものでもなく、自然に親から受け継いできた人が多いのではないでしょうか。人生100年時代と言われる今日、今小さな子どもたちがずっと人生を共にする「肌」へのリテラシーは、親ができるひとつのプレゼントといっても過言ではありません。

親世代の私たちが、まずスキンケアの知識を身につけること。そしてそれをきっかけに、家族でスキンケアを通じて触れ合う時間を楽しんでみませんか?

(著者紹介)mimi(ミミ)
1983年生まれ。歌手・美容愛好家で一児の母。歌手として人前に立つ際の舞台メイクによる肌荒れを解消するべく、あらゆる美容法を試すなかで独自のスキンケアメソッド「インテリジェンススキンケア」にたどり着く。自ら化粧品開発者や研究者、医師を取材した上で、最新の皮膚科学の研究結果に基づく確かな情報と独自の美容法をSNSで発信したところ「効果がある!」と、口コミで自然発火的に話題に。その詳細は、男性向けは『インテリジェンススキンケア ~ベビーオイル洗顔のススメ~』(星海社)に、女性向けは『一生モノの人生スキンケア』(光文社)に詳しい。歌手としては、ゲームの主題歌などを歌唱する山本美禰子(みねこ)名義で活動。

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◎星海社『ファミリースキンケア 〜スキンシップのススメ〜』
著者:mimi
判型:新書判
ページ数:256ページ
発売日:2022年10月25日(火)*お住まいの地域により発売日は異なります
定価:1430円(税込)
版元販売リンク
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(内容紹介)
◎星海社『ファミリースキンケア 〜スキンシップのススメ〜』
【親子でハッピーになる、子育て世代のスキンケア!】
「スキンケア」と聞いて「女性が必死にやること」とお感じになる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか? 最近では赤ちゃん期〜幼児期に、きちんとスキンケアをしてあげることで、アレルギーやアトピー性皮膚炎といった疾患発症のリスクも抑えられることがわかっています。
スキンケアの基礎知識は、学校では習いません。そのため、親のもつスキンケアリテラシーは、そのまま子どもに引き継がれていくことになります。子どものキレイな肌を守るためには、まずパパ・ママ世代の皆さんに、肌とスキンケアに対する知識を身に付けていただくことが大切だと考えています。
本書では、肌やスキンケアの基礎知識はもちろん、各分野の専門家の方の知見をご紹介していきます。
あなたのファミリー全員が、より生活や人生を楽しむための一助として、本書がお役に立つことを願っています。

【家族の絆を育むファミリースキンケアについて美容愛好家のmimiと6人の専門家がナビゲート!】
・スキンケアの土台 「保湿」のお話 (ゲスト 美容化学者 かずのすけ)
・ママのスキンケア 化粧品選びのコツ (ゲスト コスメレシピクリエイター 白野実)
・パパのスキンケア (ゲスト 皮膚科医 花房火月)
・子どものスキンケア (ゲスト 小児科・新生児科医 古東麻悠)
・ファミリースキンケアは「触れあいの科学」(ゲスト 脳神経科学者 奥山輝大)
・肌と腸の関係を探る (ゲスト 森永乳業 古田雄一郎)

*本書制作スタッフクレジット
撮影:伊藤泰寛
スタイリスト:城長さくら(KIND)
ヘアメイク:RIKO(KIND)
モデル:(パパ役)三浦希、(子ども役)奈良部心紅(オスカープロモーション)、(ママ役)mimi

◎光文社『一生モノの人生スキンケア』
著者:mimi
判型:A5判
ページ数:128ページ
発売日:2022年10月19日(水)*お住まいの地域により発売日は異なります
定価:1870円(税込)
版元販売リンク
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◎光文社『一生モノの人生スキンケア』
幼い頃からひどい肌荒れに悩み、それが大きなコンプレックスだった――。
今では、「お肌がキレイ」「色白ですね」と言われるほどの美肌の持ち主となった著者が、「観察→考察→実行」を繰り返す中から編み出した、エビデンスに基づく独自のスキンケア理論&メソッドをシェア!
具体的なhow-toカットと製品紹介でわかりやすくひもとく。SNSで一大ブームを巻き起こし、多くのフォロワーから感動のBefore&After写真が今も送られ続けている「ベビーオイル洗顔」、「スキンケア設計」、「3STEP保湿法」、「毛穴バランスリセット法」……。mimi流・一生モノの美肌知識、「インテリジェンススキンケア」が、生涯美肌をお約束します!

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