【子どもの咳】ホームケア新常識「咳止め薬で早く止める」は本当? 薬よりも大事な“つらい咳”の対処法〔医師が解説〕

令和の「子どもホームケア」#5~子どもの咳~

小児科専門医:森戸 やすみ

咳がひどい子どもによかれと思って、せきどめシロップや薬を与えがちですが、「有効ではない場合がある」と小児科医の森戸やすみ先生。そのワケを聞きました。  写真:アフロ
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【旧常識】咳は咳止め薬で早く止める。

子どもの体調が悪くなったとき、ケガをしたときなどに、親が家庭で行うホームケア。

現代のホームケアの中には、私たち親世代が子どもだったころのホームケアとは変わってきているものが多数あります。子ども時代の記憶を頼りに、古い常識のまま子育てをしていませんか?

本連載【令和の子どもホームケア新常識】では、子どもに多く見られる病気やケガへの現代の正しい最新対処法を、小児科医・森戸やすみ(もりと・やすみ)先生が解説。

●森戸 やすみ(もりと・やすみ)PROFILE
小児科専門医。一般小児科、新生児集中治療室(NICU)などを経験し、現在は都内のクリニックに勤務。医療と育児をつなぐ著書多数。

第5回は「咳は咳止め薬で早く止める」という旧常識について。ホームケアの常識をアップデートして、いざというときに備えましょう。

※第5回(#1#2#3#4を読む)

咳には役目がある

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