「夜泣き」に怯えるパパママに朗報! 子どもの「ねんねトラブル」対策あれこれ 〔東大医学部卒医師ママ〕が伝授!
東大医学部卒医師・もりたま先生に聞く、「子どものねんねトラブル」 #3 ~夜泣き編~
2025.01.13
医師・小児スリープコンサルタント:森田 麻里子
「夜の授乳がなくなることで、なんとかして自分の力で寝る練習ができるようになるからです。ふと起きても授乳タイムがないことに慣れてくると、だんだん一人で再入眠するのが上手になってきて、少し目が覚めたとしてももう一度寝付くことができるから、泣いて起きなくなるんですよ」(もりたま先生)
寝かしつけの「介入」を増やさない
しかし、夜間授乳に失敗してしまい、悩みにつながるケースもたくさんあります。
「授乳の習慣が他のクセに入れ替わってしまうことがよくあります。一番多いのが抱っこのクセで、他にも『ママの手や髪の毛を触っていないと寝られなくなった』なども。
断乳を境に自分の力で寝られるように持っていかないと、授乳が他のクセに変わるだけで、夜中に起きてしまうのは結局変わらないというパターンもあり得るんです」(もりたま先生)
このようななかなかクセが抜けない夜泣き対応には、「根気よく寝かしつけを続けるのか、一気にやめるのか2パターン」ともりたま先生。
「いつまでも泣きやまない夜泣きに、そばにいて安心させてあげるのはとても大切なこと。ただ、そこで介入が増えすぎてしまうと、それこそが寝られない原因になったりするんですね。
あんまりいいクセではないなら、子どもが諦めて早く寝付けるように、ブレずに向き合うのがいいのかなと思います」(もりたま先生)
逆に、「自己完結できるアイテムなら、ある程度クセがついても良い」ともりたま先生は言います。
赤ちゃんのときから大事にしているぬいぐるみや、通称・安心毛布と呼ばれるおくるみやブランケットなど、一人で完結できる安眠アイテムがあると心強いです。安全面を考えると乳児のうちは控えたほうが良いのですが、1歳を過ぎれば、こういったアイテムを持たせて寝かせることも可能になってきます。