妻の入院1ヵ月半「ワンオペ育児」の子育て戦力外パパが悪戦苦闘でキレまくり!

妻が脳出血!戦力外パパと2児の奮闘記 #3~ワンオペ育児の苦悩編~

ライター:佐野 勝大

10月退院のつもりが12月に!「ワンオペ育児」はまだまだ続く

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子どもたちについてムカつくことがあれば即、妻にLINEで報告。すると、「わかるわぁ」と共感のメッセージが返ってくる。

今まで妻から子育てのグチを聞かされても、まったくピンときていなかった僕。自分自身がかつての妻のように「ワンオペ育児」をするようになり、今さらだが初めて子育てについて、より共感しながら話し合える気がした。

妻はといえば、脳出血で倒れてから18日目の8月11日に、リハビリ病院に転院。「退院後も、おそらく一人で外を出歩くのは難しいだろう」とドクターに言われたものの、「料理・仕事・クルマの運転」を目標に掲げ、毎日リハビリに励んでいた。

入院後は、頻繁(ひんぱん)にLINEでお互いの状況を報告し合うようになり、一緒に暮らしていた頃よりもコミュニケーションが密になったかもしれない。ただ、僕は自分からは身体のことを聞かないことにしていた。

なぜなら、妻が今の自分の現状について、どう思っているのかがわからなかったからだ。「調子はどう?」「リハビリは順調?」という何気ない言葉でも、傷つけてしまうかもしれないと不安だった。

右半身に後遺症があるという自分自身の身体について妻がどう思っているかは、ある日「配慮がないモノの言い方とかしてたら、遠慮なく指摘してや」とLINEを送った際に、知ることができた。

妻からの返信は、「今までどおりで大丈夫」「悲観的な気分にはなってない」「決して不幸ではない」「自分の病気を悲観して泣いたことは、一度もない」というもの。この文字を見て、心からホッとした。気持ちさえ前向きなら、大丈夫だ。

右手と右足が動かなくなった自分の状態について、心境を告白してくれた妻のLINE。
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妻との近況報告の合間に、唐突に届いた謎のメッセージ。自宅パソコンの妻のLINEアプリからメッセージを送ろうとした娘が、操作を間違えたらしい。
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リハビリ病院での生活が1ヵ月ほど過ぎた9月9日、ドクターや社会福祉士と今後について話し合う場が設けられた。コロナ禍で面会は禁止されていたため、久しぶりに車イスの妻との再会を果たす。少し痩せたようだが、顔色はよさそうだ。

リハビリを懸命に頑張ったおかげで、まったく右足を動かすことができなかった状態から、この頃には自力で足が組めるように。ちなみに写真は、車イスに座っている様子。
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右足とくらべて回復がかんばしくない右手は、ハードなリハビリでお疲れの様子。不謹慎かもしれないが、「休憩中」「要求されすぎてて」のワードに笑った。
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入院期間について、正式に説明を受ける。「12月中旬頃まで入院して、みっちりリハビリを頑張りましょう」とドクター。「12月かぁ~」と、思わず声をもらす妻。「最低2ヵ月=10月前後には家に帰れるだろう」と思っていたため、ショックが大きかったようだ。

9月9日の時点で、そろそろ折り返し地点だろうと思っていた僕の「ワンオペ育児」も、まだまだ先が長そうだ。

<つづく>

※次(#4)の記事公開は21年12月30日予定です(公開日までリンク無効)。
第4回(#4) ワンオペ育児3ヵ月! 戦力外パパに女性応援団? 涙した我が家の味

第1回(#1) 突然妻が倒れて「子育て戦力外」から「ワンオペ育児」に!パパの絶望の1日
第2回(#2) 妻の脳出血から1ヵ月 子育て戦力外パパの「混乱ワンオペ育児」でゴミ屋敷に

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さの かつだい

佐野 勝大

ライター

さのかつだい 1974年生まれ。ノンジャンルで仕事をこなす関西出身のフリーライター。年400本以上と、精力的に取材活動を行っている。年間の休日が10日前後と、ワークライフバランスがまったくとれていないことが悩み。2児の父だが、育児にほぼ参加しなかったため、長女が0歳の頃に妻から子育ての戦力外通告を受けた。

さのかつだい 1974年生まれ。ノンジャンルで仕事をこなす関西出身のフリーライター。年400本以上と、精力的に取材活動を行っている。年間の休日が10日前後と、ワークライフバランスがまったくとれていないことが悩み。2児の父だが、育児にほぼ参加しなかったため、長女が0歳の頃に妻から子育ての戦力外通告を受けた。