
【子どもの口のケガ】タイプ別「緊急度と受診の目安」 〔小児歯科専門医指導医〕がわかりやすく解説
子どもの口のケガ〔宮新美智世先生〕#1 (2/4) 1ページ目に戻る
2025.08.12
日本外傷歯学会副理事長:宮新 美智世
命に関わる場合は迷わず救急要請
──子どもの口のケガは、どのようなケースが多いのでしょうか?
宮新美智世先生(以下、宮新先生):一番多いのは、転倒による打撲、次いで転落による衝撃です。歯をぶつけて折れたり、ぐらついたり、ひどいときは歯が抜け落ちたりすることもあります。
また、唇や口の粘膜、舌などが切れる、すりむく、ものが刺さる、裂ける、火傷・凍傷など。
さらに、赤ちゃんがコンセントをしゃぶって感電してケガをする。こうした事故もゼロではありません。
──口のケガで、すぐに病院を受診したほうがよいケースを教えてください。
宮新先生:まず、命に関わる場合は救急車を呼んでください。具体的には次の3つです。
●意識がない/ぐったりしている
●目の周りの青あざや、耳たぶの後ろに内出血がある
●噴水のように血が噴き上がる
歯ブラシや串など長いものが口内に刺さったときは、絶対に抜かずにそのまま救急車を呼んでください。もし抜いてしまったら、抜いたものも必ず病院に持参しましょう。
その他の目安は次の表を参考にしてください。

















































































