子どもの「乗り物酔い」は心理的な要因? 記憶 匂い めまい… 専門医がわかりやすく原因を解説
耳鼻咽喉科専門医・細野研二先生に聞く「子どもの乗り物酔い」 #2 ~心理的要因編~
2024.10.23
ほその耳鼻咽喉科 院長:細野 研二
気分が悪くなったり、冷や汗がでたり。さらに悪化すると嘔吐するケースもある「乗り物酔い」。
前回では、乗り物酔いは「医学的に『動揺病』と呼ばれ、原因は『空間認知』の障害によるもの」と「ほその耳鼻咽喉科」院長・細野研二先生に解説していただきました。
連載2回目は、心理的要因からくる乗り物酔いについてです。
「乗り物に乗って気持ちが悪くなったらどうしよう」という不安な気持ちや緊張から、乗り物酔いになることがあるのでしょうか? 細野先生にお聞きしました。
(全4回の2回目。1回目を読む。3回目を読む。4回目を読む。※3・4回目は公開時よりリンク有効)
細野研二(ほその・けんじ)
「ほその耳鼻咽喉科」院長。日本耳鼻咽喉科学会専門医。2021年に、ほその耳鼻咽喉科を開院。2023年より医療法人華美会理事長も兼務。
過去の不快な記憶や匂いから引き起こすことも
「自動車よりも、車体の大きいバスの方ほうが揺れやすく、酔いやすい」とは、細野先生。細野先生のクリニックには、林間学校や社会科見学などの学校行事で長時間バスに乗る機会が生じたときに乗り物酔いの相談に来る親子が多いといいます。