「安らかな寝顔、きゅっと握ったおてて。丸くなって眠る姿のすべてが愛おしい」「産まれたばかりの赤ちゃんって、なんてかわいいの!」
天使のような我が子をずっと見ていたい……。そんな感動を「ニューボーンフォト」に残してみませんか。
ニューボーンフォトとは、生後3週間頃までの「新生児期」の写真のこと。
ヨーロッパやアメリカでは、赤ちゃんが生まれると遠方に住む家族や友人に無事に出産したことを報告する「birth announcement(バースアナウンスメント)」という出産報告カードを送る習慣があります。このカードに入れる赤ちゃんの写真が、ニューボーンフォトです。
日本では、InstagramなどのSNSによって評判になり、人気が徐々に高まっています。
そこで今回は、スマホやデジカメを使って自分で撮れるニューボーンフォトの撮り方のコツとアイデアを、家族写真・子ども写真の出張撮影を手がける「fotowa」で撮影依頼数全国1位に輝き、人気フォトグラファーとして活躍している青柳理沙さんに教えていただきました。
「とっておきの一枚」スタイリングのアイデア
皆さんにニューボーンフォトのイメージを掴んでもらうために、まずはスタイリング事例から紹介します。我が子がとびきり愛らしく写った「とっておきの一枚」のために、どのように小物や装飾アイテムを使ったらいいかも解説します。
1.アニマル衣裳(帽子)で「干支」を表現
アニマル衣裳(帽子)は赤ちゃんをかわいらしく見せるアイテムの一つです。子どもの干支に合わせてかぶせてあげるのも記念になります。おくるみも牛をイメージして白に。敷物は緑色にして、草のように見えるスタイリングにすれば、「草原の牛」というテーマがわかる一枚に。
牛の着ぐるみ帽子は作家さんが作ったものを購入していますが、もし手作りが好きなら、生まれる前に自分で編んで準備するのも良い思い出になるでしょう。
2.季節の花をあしらい「生まれた時期」を表現
白いおくるみに季節の花というシンプルなスタイリングは、赤ちゃんのありのままのかわいさがストレートに伝わってくる写真になります。生まれた季節を表す花や植物をあしらってスタイリングすれば、親も写真を見るたびに、子どもが生まれたときの記憶が蘇るでしょう。
生花で赤ちゃんがアレルギーを起こさないか、虫が肌に付かないか、などと気になる場合は、造花を使うと安心です。春は桜の他にも、チューリップやミモザなどの明るい色の花でスタイリングするときれいに撮れますよ。また、かごの中に寝かせると、より赤ちゃんの小ささが伝わるかわいい写真になります。
3.数字プレートを使って「誕生日や日にちの経過」を表現
写真は、「10days」と生まれてから何日経ったのかを、木製プレートでおしゃれに表現するスタイリングです。写真にくっきりと写る色の濃いプレートを選ぶといいでしょう。 また、おくるみの色と同系色だと見づらくなってしまうので、数字プレートの映える色の組み合わせを選ぶようにしましょう。
また、女の子には、女の子らしいかわいらしさを演出するヘッドアクセサリー、男の子は、王冠が性別もわかりやすく写真映えして人気です。
4.時計で「生まれた時刻」を表現
時計を置いて生まれた時刻を表現する方法です。モダンな時計の場合、赤ちゃんの神秘的な雰囲気から浮いてしまうことがありますが、アンティークの時計を使うと、優しい感じが赤ちゃんとよくなじみます。パパやママがアイテムを準備するときは、赤ちゃんとの相性を見ながら選ぶと、一体感が生まれるスタイリングになるでしょう。
5.結婚指輪で「赤ちゃんの小ささ」を際立たせる
赤ちゃんの手や足、お尻、腕などの体の一部をアップにした「パーツフォト」と呼ばれる写真の撮り方です。結婚指輪を赤ちゃんの足の指にかけると、足の小ささを表現できます。特別にアイテムを購入しなくても、持っているものでスタイリングできるので、手軽に撮影したい場合には、パーツフォトから始めるのもいいでしょう。
6.赤ちゃんの足にパパとママの手を添えてぬくもりのある写真に
写真は、足のパーツフォトのアレンジです。赤ちゃんの足にパパとママの手を添えて大きさが比較できるように撮影すると、より生まれたての赤ちゃんの小ささが際立つ写真になります。
家族3人の温もりを感じられるように、赤ちゃんの手や足を親の手で包むような構図で撮るのもいいでしょう。赤ちゃんの足を中心にパパとママの手でハートの形をつくるのも一つのアイデアです。