エニママライターの垣内千夏です。今回は我が家が導入した、子どもの「おこづかい制」について紹介します。
現在、息子は小学1年生。おこづかい制を導入した理由やルール、実際に運用してみた感想をみなさんにお伝えします。
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お金の教育の第一歩でもある、おこづかい制。我が家には、小学1年生の息子と年中の娘がいますが、「おこづかいはもう少し大きくなってからでいいかな」と考えていました。
そんな我が家でしたが、このたび息子におこづかい制を導入することにしました。
今回は、我が家がおこづかい制を導入した経緯、どのようなルールにしているか、おこづかい制度を導入した感想や子どもの反応などをみなさんにご紹介します。
おこづかい制を導入したワケ
おこづかい制を導入することになったきっかけは、息子が「ぼくもおこづかいが欲しい」と申し出てきたことです。小学生の男の子がお母さんからおこづかいをもらっている様子をテレビでみた、とのこと。
まだ早いのでは? と思う一方、息子にお金の大切さを伝えたい気持ちもあり、前向きに検討することにしました。
まずは、同世代の子どもがいるママ友におこづかい事情を聞いてみました。みんなまだあげていないかと思いきや、「おこづかい制にしてるよ!」という声がちらほら。
続いて、ネットでもリサーチ。コクリコラボのアンケートによると、小学2年生までに約5割がおこづかい制をスタートしているようです。
まだ必要ないと考えていたものの、リサーチするうちにお金の大切さは言葉で伝えるより身をもって知ったほうが早いという考えに変わり、我が家でもおこづかい制を導入することにしました。
参考:コクリコラボ「おこづかい制」小学2年生までにスタートが約5割 金額・頻度・管理は?
おこづかい制のルールを決定
おこづかい制を導入するにあたり、息子の意見を聞きながらルールを決めました。
親の判断で決めることもできますが、親子で話し合い、お互いが納得できるルールを決めたほうが、円滑かつ円満な運用ができるかと思ったからです。
おこづかいの渡しかたは選択肢がいろいろ
まずは、おこづかいの渡しかたを決めました。おこづかい制は、毎月決まった金額を渡す定額制と、お手伝いの見返りとしてお金を渡す報酬制の2つが主流のようです。
ママ友に聞くと、定額制と報酬制、どちらも半々の結果に。なかには「おこづかいが欲しい」と言われるたびに渡す申告制や、お年玉を1年分のおこづかいとして渡す一括払い制というご家庭もありました。
さて、我が家はどうするか……。おこづかい制を導入する目的は、お金の大切さを知ってもらうためなので、労働の対価としてお金がもらえる報酬制がよさそう……。
息子に「お仕事してくれた代わりにお金を渡す方法にしようか?」と聞いてみたところ、なんの迷いもなく「オッケー!」と快諾してくれたので、我が家は報酬制に決定しました。
ちなみに「お手伝い」ではなく「仕事」と伝えることには、息子に使命感をもってもらう意図があります。同時に、普段のお手伝いと線引きをし、おこづかいがないとお手伝いしないという事態を回避する私の作戦でもあります。
任せる仕事と渡す金額を設定
小学低学年に渡す1回のおこづかいの相場は、300円未満だそうです。
参考:コクリコラボ「おこづかい制」小学2年生までにスタートが約5割 金額・頻度・管理は?
我が家は報酬制にしたので、仕事1回につき10円とし、月末にまとめて渡すシステムにしました。毎日1回仕事をすると、1ヵ月で300円程度になる計算です。
続いて、息子の仕事を決めます。
靴を揃えたり、テーブルを拭いたりなどは簡単すぎる。かといって、洗濯や食器洗いなどはハードルが高すぎる……(口や手を出したくなり、私のストレスが増える予感しかない)。
悩んだ結果、簡単すぎず、かつ失敗の少ない「お風呂掃除」を息子の仕事として任命しました。息子がなぜか大喜びしたため、お風呂掃除の方法を教えるまえに、まず水遊びではないことを伝える必要がありました。
おこづかいの管理は親子で
おこづかいは、息子用におこづかい帳を購入して管理することにしました。最近は子ども向けのおこづかい管理アプリもあるようですが、まずはアナログな方法からはじめます。成長過程にあわせて、アプリの利用も検討予定。
息子とは「お金は大切なものだから、きちんと管理しようね」と約束しました。(ちなみに、私自身はできていません)。
月末に、仕事の回数を自己申告してもらい、お金を渡しています。そのタイミングでおこづかい帳も書きます。
「今月は28回お風呂を洗ったから、おこづかいはいくらになる?」「残りのお金は全部でいくら?」など、計算のサポートは親がするものの、記帳は本人がしています。算数の勉強にもなって一石二鳥です。
お金は貯金箱にいれて保管しています。現在は中身が少ないため、特に問題はありませんが、金額の増加とともに保管方法の変更も必要かなと感じています。
実際に運用してみてどうだったか
おこづかい制を導入してから、4ヵ月が経過しました。そのうちサボりだすだろうな……と思っていましたが、毎日せっせとお風呂掃除をしています。
間違えてシャワーを浴びてしまって服がびしょ濡れになったり、お風呂の栓をし忘れてお湯が溜まっていなかったりなどの失敗もしていますが、失敗も成功のもとなので、口を出さずに見守ることにしています(本当はあれこれ言いたい)。
おこづかい制を導入した感想を息子に聞いてみたところ、「お金がもらえるから嬉しい! あと2年は頑張りたい!」とのこと。
肝心な「お金の大切さ」が伝わったかというと、大きな変化はありません。ですが、物の値段を「お風呂掃除◯回分」と比較できるようになったので、以前よりもお金の大切さは理解できている……と信じています。
おこづかい制、導入してよかった! 成長に合わせた改善も必要
「まだ早いかな」と感じていたおこづかい制ですが、息子が自分の仕事をきちんとこなしている姿やおこづかい帳で管理する姿をみて、現在は導入してよかったなと感じています。
息子と決めたルールは、成長とともに見直しが必要になりそうなので、タイミングをみながらアップデートしていきたいと思います。
ちなみに、息子はまだ1円も使っていません。おこづかいが欲しいと言い出したのは息子なのに、いったいなぜ……。
本人に聞いてみたところ、「お金持ちになりたい」とのことでした。「2,000円くらい貯まったら使おうかな」と、支出の予定もあるようです。今後は、お金の使いかたについての学びも必要ですね。
お金に対する考えかたは、各家庭それぞれで異なるかと思いますが、おこづかい制を検討している方の参考になれば嬉しいです。
※写真はすべて撮影:垣内千夏
コクリコサポートエディターズ
コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。 AnyMaMa公式HP:https://anymama.jp/ X:https://twitter.com/AnyMaMaJP Instagram:https://www.instagram.com/anymama_official/
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垣内 千夏
2歳差の兄妹(2016年、2018年生まれ)を育てる母。夫の転勤に同行して全国を転々としている転勤族。2人目の出産を機に、フリーランスライターとして活動開始。ライフスタイルやビジネスなど、さまざまなジャンルの記事制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/ Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP
2歳差の兄妹(2016年、2018年生まれ)を育てる母。夫の転勤に同行して全国を転々としている転勤族。2人目の出産を機に、フリーランスライターとして活動開始。ライフスタイルやビジネスなど、さまざまなジャンルの記事制作を担当。 AnyMaMa:https://anymama.jp/ Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP