子どもへのお金の教育としてもっとも身近な「おこづかい」。子どもが小学生になり、社会の仕組みを少しずつ理解し始めるタイミングで、「そろそろおこづかいを渡そうかな」と考え始めるママやパパは多いのでは?
今回のコクリコラボでは、「子どもへのマネー教育」をテーマに、小学生へのおこづかい事情を調査しました。おこづかいの金額や与える頻度、管理方法など、気になる実態をご報告します。
※「子どものお金・マネー教育に関するアンケート調査」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年9月10日〜9月30日、インターネット上で実施。有効回答数は第1回107件、第2回42件
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
おこづかいをあげ始めた年齢
まずは全学年を対象とした「何歳からおこづかいをあげ始めたか」というアンケートの結果です。おこづかいをあげ始めた年齢は、「未就学児(4〜6歳児)」と「小学校1年生から」が21.1%で同率1位となっており、2年生以降はグッと少なくなります。
小学2年生までに、おこづかいをあげ始める家庭が約5割ほどという結果に。
1回に渡すおこづかいの金額
続いて「1回あたりのおこづかいの金額」についてみてみましょう。
まずは低学年から。目立つのは「おこづかいはあげていない」という回答が4割強を占める点です。あげている場合も300円未満という少額が中心です。
中学年になると「おこづかいをあげていない」割合は減りますが、引き続きボリュームゾーンです。また「500円以上あげる」と回答した割合が増えています。
さらに進級して5・6年生になると、1回あたりのおこづかいの金額は300円〜999円という回答が増え、高額になっていることがわかります。「おこづかいをあげていない」割合は中学年からそれほど減っていません。
全体の傾向としては、高学年になるにつれて
・おこづかいをあげる家庭が増える
・1回あたりのおこづかいの金額は高額になる
ことがわかりました。
おこづかいをあげ始めたきっかけとして多く挙がったのが、
・子どもが「レジでお金を支払ってみたい」と言ったのをきっかけに
・キャッシュレスが進むのでお金の存在と店員さんとのやり取りを学ばせたかった
といった「実際にお金のやりとりをさせるため」というものでした。
そのほかには、
・お金がなくなれば買えないのを理解させたかった
・何でも買ってと言い、お金がいる事を理解していない様子だったので、おこづかいを渡して、欲しいものは自分のお金で買うようにした
など、「お金の必要性を理解させるため」という回答も多く寄せられました。
一方、あげない理由として多かったのは「まだ必要性を感じていない」という意見。
・まだ3歳のため。小学生になったらあげる予定
・(小学生1年、3年)まだ必要ないと思っている
この設問の結果からは、おこづかいをあげる必要性を感じる年齢については、家庭によって意見がさまざまだということがわかりました。
・夫の方針に従っておこづかいをあげるのではなく、今は、必要な時に必要な物を買い与えている
・まずはお金についての知識をつけてから。と思っている
といった「家庭の方針」を理由として挙げてくれたママもいました。
おこづかい帳のつけ方・管理方法
最後に、おこづかいの管理についてです。
小学生のうちにおこづかいをあげ始める家庭も多いようですが、子どもに渡したおこづかいは、誰がどのように管理しているのでしょうか。
「おこづかいの管理はどのように誰が行っていますか」というアンケートでは「子ども自身がおこづかい帳をつけている」「親子でおこづかい帳をつけている」など、おこづかい帳を活用しているという回答も多く寄せられました。
「おこづかい帳」を活用している方に、つけ方や管理方法、おこづかい帳にまつわるエピソードをうかがいました。
おこづかい帳のつけ方・管理方法については、
子どもが自分で管理しています。お小遣いをもらった日やお金を使った日に、記入。計算ができているかどうかを親がチェックします。(アンケート回答より)
9歳(小学校3年)が自分で管理しています。記帳するタイミング(買い物から帰ってすぐにつける)や記帳する内容は、母が助言しながらやっています。(アンケート回答より)
という「子どもが自分で管理し、親が助言・チェックする」という運用がほとんど。
兄弟姉妹がいる場合、上の子が下の子のフォローをする……という回答もありました。
また子育て中のママを集めた座談会では、
上の子はきっちりとつけて、金額がぴったり合うのが気持ち良いタイプ。一方で下の子は計算も好きではなく、あったらあっただけ使ってしまいます。下の子が大きくなっても、上の子と同じ運用は難しいかも。
といった、おこづかい帳をつけることで兄弟姉妹のタイプがはっきり分かれていることに気づいた……という興味深いエピソードも聞くことができました。
子どもに合ったおこづかいの運用方法を見つけよう
今回の調査でわかったのは、「おこづかいの取り入れ方は、各家庭でそれぞれ違う」ということ。学年ごとの傾向はざっくりと見られたものの、進級にともなう目に見えた違いは見受けられませんでした。
お金に対する向き合い方は、「兄弟姉妹の間ですらぜんぜん違う」というママの話にもあったように、子どもによってそれぞれ。今回のママたちの回答結果を参考にしつつ、ご家庭に合った運用方法を探してみてください。
コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
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