クレジットカードやプリペイドカード、さらにはスマホアプリで電子マネー決済……など、お金の形態や決済方法は年々多様化・複雑化しており、「大人ですら混乱する!」なんて声も聞くことがあります。「我が子は現金をあまり見たことがない」と話すママも。
そんな社会に生きる子どもたちは、「お金」についてどう考え、感じているのでしょうか? 今回はママたちの協力のもと、68人の小学生にアンケートを実施。さまざまな価値観について聞くことができました。
※「子どものお金・マネー教育に関するアンケート調査」
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2021年9月10日〜9月30日、インターネット上で実施。有効回答数は第1回107件、第2回42件
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
約9割の小学生が「お金がすき」!
最初の質問は「お金って好き? きらい?」というもの。ほとんどの子どもが「好き」と回答し、「きらい」と回答した子どもは0人という結果となりました。
子どもたちから挙がった、お金が好きな理由はさまざま。
子どもたちに回答してもらったアンケートをご紹介します。
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)
・おいしい食べ物をたくさん買って食べられるから。生活できるから
・いっぱいお金を集めて、お金持ちになりたいから
・お金があれば欲しいと思ったものが買えるからです
・おうちとか、くるまとか、おようふくとか、ひつようなものが買えるから
など、お金の現実的な側面を理由に挙げた子や、
・サッカーができるから!
・お金がある方がなんだか安心する
・ゲームセンターでUFOキャッチャーができるから
と、漠然と「お金はいいもの」と感じていることを伝えてくれる子。
さらには、
・お金が光るのがきれいだから
というかわいらしい意見まで多岐に渡りました。
一方、「興味がない/よくわからない」という回答の理由として多かったのは、
・よくわからないからすきでもきらいでもないです
・どういうものかわからない
・すきっていうとお金持ちが好きみたいになるから違うし、嫌いっていうとお金持ちの人が可哀そうだから、よくわからない
という、シンプルに「お金についてわからない・知らない」というもの。
また、
・お金がすぐなくなるから、興味がない
・まだ自分で使った回数が少ない
など、お金にまつわる経験が少ないがゆえの回答も見られました。
1割が「すぐに使っている」 おこづかい、どうしてる?
「おこづかいは使う? 貯める?」という質問について、「すぐに使っている」と回答したのは全体の約1割。「使うつもりで、おいてある」「貯めている」という回答と比べるとかなり少ないことが分かりました。
もらったおこづかい、何に使ってる?
おこづかいをもらったら「すぐに使っている」と回答してくれた子どもからは、
・みんなで食べられるお菓子(大袋のキャンディ等)を買って、家族や友達の喜んだかおをみている
・お友達とおやつを買ったり、ガチャガチャをしたりするのが楽しい
・好きなおもちゃを買って、残った分はプレゼントを買うために貯めています。
といった、思い思いに楽しくお金を使っている様子が浮かぶ回答がたくさん寄せられました。
おこづかいを貯めている理由は?
一方で、「貯めている」と答えた子どもたちの理由には、
・最後にいろんなものが買いたいから。最初にためてあとにガーって使う
・いっぱいためて色んなことにつかいたいから
という「まとめてたくさん使いたい!」という意見や、
・ゲームとか好きなものができたとき買いたいから
・欲しいものが高いため少しずつお金を貯めて買うためです
といった「計画性」を感じさせる理由など、「お金に対する価値観」がはっきりと見えるものも。
・将来のために貯めたい
・将来困らないようにとってあるから
など、小学生にしてすでに「将来」を見据えている回答も見られました。
「100万円」で家を買う? 小学生ならではの夢の方程式
最後は、「もし、100万円もらったらなにに使いますか?」という質問に自由に回答してもらいました。
低学年の子どもの回答だけに見られたのが、
・おうちを建てたいです!
・電車が見える家にお引越ししたい
などの「家を買う」という内容です。「100万円=大金=おうちが買える!」という夢ような方程式が成り立ってしまう、ぎりぎりの年齢なのかもしれません。中には「博物館を作る!」という、ダイナミックな回答もありました。
中学年になると、
・家族旅行に行って、余ったら文房具や洋服、本などを買いたいです
・半分の50万円を貯めて、半分は好きなことに使います
・ほしいものを買って余ったら貯金
というように回答内容がだんだん現実的に、かつ具体的になってきます。
さらに高学年になると、
・貯める
・半分はためて、半分は使う(ほしい物があった時に買う)
・自転車、漫画、机、洋服、雑貨小物、ベッド、ソファー、を買って残りは貯金する
と、さらに現実的、かつシンプルな回答が増えたのが印象的でした。
子どもたちは中学年くらいからお金について理解し始める?
今回の調査結果からは、「子どもたちは中学年くらいから、だんだんとお金についての現実を理解し始めるのかも……」ということがうかがい知れました。
また、ほとんどの子どもたちがお金に対してポジティブな気持ちを持っていることも、今回の調査結果から分かりました。子どもへのお金の教育に悩むママも多いかもしれませんが、子どもたちの純粋な「好き」という気持ちを受け止めて、もっと大らかに考えてみても良いかもしれませんね。
コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
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