小学校にもこんな「謎ルール」が 生活・服装・持ち物 先輩ママたちが驚いたリアルな経験談

傘で遊ぶから日傘禁止? 危険な謎ルールには声を上げる必要

コクリコラボ

写真:アフロ
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前回のコクリコラボでは園の謎ルールを取りあげました。今回は小学校の実態にせまります。謎ルールを変えたママの経験談もお伝えします。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年2月6日~2月19日インターネット上で実施。有効回答数は134件。
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小学校の謎ルール

それではさっそく小学校の謎ルールを見ていきましょう。

◆生活上の謎ルール

・最近はあるあるだと思いますが、全員「さん」づけで呼ぶというルールがあります。小学3年生のやんちゃな男の子同士が「○○さん」と呼び合っているのを見ると、なんともいえないさみしい気持ちになります。

いじめ問題などを理由に多くの小学校で「あだ名禁止」ルールがあるそうです。背景を考えると理由は理解できるのですが、一律に「さん」づけで呼ぶ光景は親にとって少し奇妙に感じることがあるかもしれません。

・雪の日に校庭に出て、遊んではいけないこと。

このルールを挙げた1名は「融雪剤を撒いているので安全の配慮のようだ」といい、もう1名は「校庭が荒れるのが理由」だと教えてくれました。

・自分のクラスの教室以外には休み時間であろうが入ってはいけないというルール。

別のクラスの子と接する機会が減りそうです。

・プールサイドの温度34度だったかだとプールの授業中止。外気温がそれくらいなので、当然プールサイドのコンクリートはそれ以上になります。

安全上で設けられたルールかもしれませんが、こちらのママによると「学校指定の水着をわざわざ購入しても、プールが年1回くらいしか実施できない」事態になっているそうです。現代の夏の気温を考えると、時代に合わせて見直しが必要な謎ルールと言えるでしょう。

◆服装の謎ルール

・制服(ブレザーのみ)を購入するのだが、始業式・終業式・卒業式にしか着ない。昔は登下校で着ていたものが、今は自由になったそう。式典できちんとした格好をするという教育の一環というのが理由。

年に数回しか着ないブレザー。その理由で成長の早い時期に購入するのはモヤモヤします。

・体育が冬でもハーフパンツなこと。低学年の着替えは男女一緒に教室でやること。

出ました! 園の謎ルールでも取りあげた「なぜか子どもを寒い環境に置く系」ルール。着替え問題については、以前のコクリコラボでも調査しましたが、早く改善してもらいたいと願います。

参考:コクリコラボ記事
健康診断の服装や給食の黙食…令和のママが抱える学校へのモヤモヤ

◆持ちものの謎ルール

・キャラクターのノートや文房具禁止(学校から配布される、キャラクターの文房具はOKの矛盾)。

授業に集中できないからという理由で、キャラクター禁止の学校は多いようです。しかし学校から配布されたものはOKという謎ルール。納得できません。

・夏の日傘禁止。傘で遊ぶ子がいるため。 

熱中症対策で注目される「日傘」禁止。当然理由にも「雨傘はどうなの?」とつっこみを入れたくなる謎ルールです。

参考:コクリコラボ記事
熱中症を防げ! 通園・通学の暑さ対策 やってよかったリアルな実例

謎ルールを変えるために動いた経験

謎ルールについて、納得がいかないもののなかなか変えるために動いた経験のある保護者は少ないと思います。そんななか「謎ルールを変えるために園や学校に働きかけた経験」があるか聞いてみたところ、実際に動いたママの事例が集まりました。

・園長に聞いてみたけれど、あやふやな返事。

・担任に電話した。

・アンケートや学校評価に書く。


残念ながら動いた経験のあるママのほとんどが、直接働きかけをしても変わらないという回答でした。

・小学校の冬でも体育着がハーフパンツの件。子どもだけ寒くてもハーフパンツなのはおかしい、生理中など体を冷やしたくない子もいるのでは?と担任に伝えた。担任も確かにおかしいので、学校側で話し合ってくれると言っていたが、この冬は何も変わっていない。来年度、また学校側にいう予定。担任ではなく、副校長先生に話すかもしれない。

コクリコラボでは以前「学校の困りごと」に関する調査をおこないました。担任に言っても変わらない場合は、ほかのルートを探る方法も効果的かもしれません。

参考記事:コクリコラボ記事
【学校での困りごと】ベテランママ・信頼できる先生 先輩ママの「裏ワザ」大公開

座談会では勇気のもらえるエピソードを話してくれたママもいました。

「園の役員選挙の謎ルールを変えた。以前は新学期にお母さんの名前の一覧の紙が配られ、なってほしい人に○をつけるというシステム。立候補ではないし、名前を見てもどんなお母さんなのかわからない。それなのに誰かを選ばなければならないルールだった。私はこのルールを変えたくて、同じ志をもった仲良し3人ママで役員に立候補した。声をあげると、ほかのママからも『おかしいよね』という声があがり、結果的に謎ルールを変えることができた」(小1と年少の男の子のママ)

こちらのママに「面倒だと思わなかったのか」と聞いてみると、

「今変えないとまた次男のときに同じことになるので、誰かに委ねるよりは今変えようと思った。園長先生も変化させていこうという人だったのでよかった」とのことでした。

「謎ルール」 子どもの安全のために変える必要があるものも

謎ルールはもちろん園や学校にとって理由があるものが多く、一概に「おかしい!」というつもりはありません。しかし時代や状況に合わない謎ルールは、ママやパパも声をあげて変えていく必要があるのだとあらためて感じました。

アンケートには次のようなエピソードが寄せられました。

・学区の一番遠い場所から通っている。夏、小さい体で炎天下を歩いて帰るので日傘を使いたいとお願いしたが、協議の結果拒否。ただ、翌年同県で下校中の高校生が熱中症のため亡くなるという痛ましい事故が起きた途端、教育委員会の方針が変わり、日傘を使用できることになった。

結局は痛ましい事故が起きたことがきっかけで謎ルールが変わったのは残念です。「謎ルール」が子どもの安全をおびやかすことがないことを祈るばかりです。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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