
子どもの運動神経について悩んでいること
走るのが遅い
・走りかたがあまりうまくなく、速く走れない。
・親2人とも足が遅いほうで、息子も娘も足が遅い。遺伝はどうしようもないのか……と感じてしまうことが。
・いろいろとならいごとをさせて、マット運動・鉄棒や水泳などある程度できるが、走るのがあまりはやくないのでそこが悩みである。
アンケートに寄せられた悩みのなかで、とくに多かったのが「走るのが遅い」という声でした。
運動会での徒競走やリレーなどの場面ではどうしても順位がついてしまうものです。つい我が子とまわりの子を比べてしまう……、そんなパパママも多いのではないでしょうか。
球技が苦手
・姉妹ともに休みの日にボール遊びをする機会が少なく、球技が苦手。
・運動は好きだが、球技が苦手。本人は、好きでバスケやサッカーのマネごとはするが、不器用。球技のセンスがないと思う。
ボールをうまく投げられない、ドリブルがうまくできないなど、基本的な動きにつまずく様子が気になるという声。
最近は、ボール遊びが禁止されている公園も多く、そもそもボールに触れる機会が少なくなっていることも問題なのでは……と感じます。
運動に対して前向きではない
・運動神経というか、運動に対して「できなくてもいい」「負けてもいい」と思っていることに悩んでいます。
運動神経そのものよりも、運動に対する気持ちが気になるという声も多く寄せられています。運動が得意かどうかより、やってみようと思える気持ちも育んでいきたいですね。
・ダンスや水泳をやらせたいが子どもがやる気がなくて通うに至らない。周りの子は水泳とサッカーなどをやっていて、このまま何もしなくてよいものかと悩む。
・小4の息子の握力が低いです。ペットボトルを開けたりはできますが、うんてい、鉄棒へのぶら下がりはまったくできません。何かをつかむ力が弱いと全身の踏ん張りにもつながりそうで心配です。小、中へ上がるにつれてできるようになるようには思えないです。やってみる→できない→やらない、とできなくてはならない理由もないのでどんどん力がつかなくなるいっぽうではないか、と心配しかないです。
できない経験が積み重なると、苦手意識につながってしまうこともあるかもしれません。とはいえ、運動は「できなきゃダメ」というわけではないのが難しいところですよね。
運動に対して後ろ向きな気持ちをもつ子どもに、「やってみよう!」と寄り添うのは、思っている以上にエネルギーが必要なこと。どう関わればいいのか、悩むパパママも多いようです。
どうやって運動神経を伸ばすのか分からない

「どうやって運動神経を伸ばせばいいのか分からない」という悩みの背景には、さまざまな理由があります。
・運動神経には、理論型と感覚型があるような気がして、息子は理論型なので、頭で理解しないとその動きができないことも多く、伸びる子たちは感覚型で、見よう見まねにできてしまうのが多く、それができないことに悩みます。
こちらは、子どもの性格や認知のタイプによる悩みです。感覚で動ける子もいれば、頭で理解してからでないと動きにくい子もいます。どちらがよい・悪いということではないため、それぞれの子に合ったペースや関わりかたを理解することが大切です。
・自分が運動が苦手なのでどうやって教えていいか分からない。ですが、自分のように恥ずかしい思いをしてほしくないなーと思っています(体育が苦手だと公開処刑みたいになり、辛い思いをしてきました)。子どもも、あまり運動が得意でなく、とくに走るのは遅いようなのですが、スイミングを習っているから泳げる、小さいころリトミックを習っていたからダンスは得意、など、1つ2つでもできることがあることで、自信に繫がっていればよいなと思っています。
自分が運動が苦手なため、どう教えてよいかわからないと悩むママもいます。自分ができないことを教えるのは、とても難しいことですよね。
・熱中症になりやすいので運動させるのが怖くてなかなか体を動かす機会を与えられていない。中学生になった今も文化部に入ったので体育の成績は落ちるいっぽうで悩んでいる。
こちらは、まさに近年ならではの悩みではないでしょうか。大人でさえ体調を崩しやすい猛暑のなか、熱中症のリスクを考えると、子どもに気軽に運動させづらいと感じるのも無理はありません。「運動する機会がない」と悩むパパママはきっと多いはずです。
運動神経は遺伝? きょうだいで運動神経の差はある?
「運動神経は遺伝するの?」という疑問をもつママも少なくありません。今回のアンケートでは、「きょうだいで運動神経に差があると思いますか?」と聞いてみました。すると、多くのパパママが「ある」と感じていることがわかりました。
・差があります。学校の体力調査の結果が、毎年息子はC判定、娘はA判定です。
・あると思います。8歳の長男と4歳の次男はスイミングクラブの級が同じです。
・とてもあると思います。長男は運動神経のよい父の遺伝かリレーの選手に選ばれたり運動会では1位となるのですが、妹は運動会の徒競走で最下位を争っています。
体育の成績やならいごとでの「級」などによって、運動神経が可視化されると、きょうだい差も感じざるを得なくなりますね。
・あると思います! 兄よりも弟のほうが運動神経がよく、なわとび・鉄棒・うんてい、ほかなんでも習得が早いです。スイミングも3年あとに習い始めた弟が兄の級に追いつきそうです。運動神経だけでなく、負けず嫌いという性格も関連していると思います。
運動神経の差は、性格やモチベーションとも無関係ではないのかもしれません。
・得意分野が違うとは思う。娘は鉄棒やマット運動などが得意。息子は野球をやっており、投げる力が強い。男女の違いもあるのかなと思って見ている。
・できることできないことがバラバラ。上の子は、逆上がりや跳び箱はできるが球技がまるでできない。下の子は、球技大好きだが、鉄棒、一輪車などバランス系がまるでできない。
得意分野に差がある、という意見もありました。運動神経とひとことでいっても、その中身はさまざま。何かひとつでも得意な分野があれば、それで十分なのかもしれません。
・男女兄妹なので性別差もあると思いますが、下の子のほうが上の子を見て育っている分運動の習得が早いと感じます。
・下の子(弟)のほうが、上の子(姉)に対抗する感じで、運動能力が上がっているのかなというふうに感じます。
今回のアンケートでは、「下の子のほうが運動神経がいい気がする」という声も多く寄せられました。生まれたときから見本となるきょうだいが近くにいることで、自然と体の動かしかたを習得しているのかもしれません。
いっぽう、きょうだい間で運動神経の差をあまり感じていないというママの声もありました。
・男子2歳差きょうだいですが、同じようにしてきて今のところ大きな差があるとは感じていない。
・今のところ運動神経に関して差は感じません。運動に関しては遺伝も当然ありますが、幼少期の経験の影響も大きいような気がします。
きょうだいでも、成長スピードや性格などはそれぞれ違います。運動神経の差があるのも、ごく自然なことですよね。
運動神経はあとからでも伸ばせる
じつは運動神経は、生まれつきのものではなく、あとからでも伸ばせることがわかってきています。コクリコでは、子どもの運動神経を開発する方法を専門家がわかりやすく解説しています。ぜひこちらも参考にしてください。
運動神経は個性 寄り添う気持ちを大切に
今回のアンケートでは、運動神経にまつわるさまざまなエピソードがたくさん寄せられました。親子の数だけ感じかたや向き合いかたがあることをあらためて実感すると同時に、我が子の成長を丁寧に見守るパパママたちの優しさも感じました。
運動神経のよさではなく、どのように寄り添っていくかを大切にしたいですね。みなさんは、お子さんの運動神経についてどう考えますか?
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
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