入学、進級で新しいクラスがスタートして1ヵ月。
「五月病」という言葉もある季節になり、行きしぶったり、なんとなく元気がなかったりという子も少なくないのでは?
コクリコラボではそんな子どもの「学校に行きたくない」理由やママの対応について調査しました。
「新学期の壁」についてのアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年2月15日〜2022年2月24日
インターネット上で実施。有効回答数は108件
※アンケート回答の原文をそのまま記載しています(一部抜粋・明らかな誤字等は修正のうえ記載)
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。
6割以上のママが「学校に行きたくない」と言われた経験
アンケートの結果、6割以上のママが子どもに「学校に行きたくない」と言われた経験がありました。
また小学生向けのアンケートでも約6割の子が「学校に行きたくないと思ったことがある」と回答しており、ほぼ同数となっています。
子どもが学校に行きたくない理由とは?
「学校に行きたくない理由」をママや子どもに聞いてみたところ、さまざまな理由が寄せられました。一部をご紹介します。
まずは小学生アンケートから。
・月曜日は面倒だから。(小3)
・めんどくさいから。(小5)
大人でも月曜日の仕事は少し気が重いこと、ありますよね。
・お母さんと一緒にいたいから。(小2、小3)
土日に一緒に過ごした時間が楽しいと、平日行くのが億劫になってしまうのかもしれません。
嬉しいけれど……。ママとしては複雑な気持ちです。
・苦手な授業があるから。(小6)
・外国語の授業が苦手だから。(小4)
高学年になると、苦手な授業がある日は気が重いと感じるようです。
・お友達に嫌な事を言われたからです。(小2)
・クラスがいじわるすぎる。先生に怒られるから。(小2)
・先生に言われたことが悲しかったから。(小3)
お友達や先生とのトラブルを理由に挙げた子も多くいました。
子どもの「交友関係」についてはコクリコラボのこちらの記事で詳しくご紹介しています。
次にママ向けアンケートから、「学校に行きたくない理由」を紹介します。
・小学生に入学したての頃毎日登校班の集合場所から大泣きで「ママがいい~」と動かず、下の兄弟を連れて毎日正門まで送って行っていました。
・1年生の夏休み明けに「先生とお友達が怖い」と言われ、教室に入れなくなった。
・嫌なことを言う友達がいる、勉強ばかりでいやだ(保育園だともっと遊べて楽しかった)。
卒園してまだ数ヵ月しか経っていないのに、保育園や幼稚園とはまったく違う環境に飛び込んだ1年生。ここにひとつ、大きな壁があるようです。
・長期休み明けが多いです。
・親兄弟は休みで、自分だけ登校の日があると家にいたくなるそうです。
・コロナ不安。
ここ数年はコロナ禍特有の理由で行きたくない子もいたようです。
どんなふうに解決できたの?
さまざまな理由が寄せられましたが、実際に「学校に行きたくない」をどう解決したのでしょうか。
・朝一緒に学校について行く。担任、教頭、養護、スクールカウンセラーの先生に相談してイヤイヤながら行っています。
・先生と電話でお話しをし、朝私が一緒に校門まで着いて行くようにして、毎日休まずになんとか行けました。
学校と連携をとりつつ、ママが付き添って解決した例は多く寄せられました。
・通学路にカラスがいて怖くて行けない。民生委員の方が2週間程度付き添って学校まで連れて行ってくれた。
地域のサポートが利用できないか調べてみるのもいいですね。親以外が付き添うことで、子どもの気分が変わることもありそうです。
そして意外と多かった「先生」起因の「学校に行きたくない」は、ママにとって特に解決が難しい問題のようでした。
・もう少し先生と連携を取れたり、相談できる環境があればよいのにと感じた。
・先生に対応を改善してもらうよう、直接伝えましたが、クレームと捉えられないようにとても気を遣いました。
・先生が合わなくて、校長先生も交えて話し合いになった。
担任の先生で解決できない場合、学年主任や校長先生などにも話したという経験のママも多かったです。
子どもの困りごとを解決できる人を探すことは、決してクレームではないのであきらめず相談してみるといいですね。
まずは心の安全基地になろう
このように多くのママが「学校へ行きたくない問題」を解決すべく、学校まで付き添ったり、学校と話し合ったり、外部の機関を巻き込んだり……。
本当に多くの時間や労力を費やして、すでにがんばっています。
解決に向け動くのも大切ですが、同時にママは子どもにとって「心の安全基地」のような存在として求められていることも痛感しました。
その理由は、小学生を対象にしたアンケートで、悩みがあるときの相談先は「ママ(お母さん)」が一番多かったからです。
インタビュー会では、子どもの話を聞くために工夫をしていることがあるかという話題になりました。
・ママとのお風呂タイムは、学校のことを愚痴りやすいみたい。いいコミュニケーションタイムになっている。
・ママと寝たいと言われるので、寝る前に横に寝っ転がっていると話してくれる。お風呂もよく話してくれる。
お風呂やお布団など、リラックスできる場所で子どもの話に寄り添ってあげることで、安全基地としての役割を果たすことにつながるのかもしれません。
コクリコラボ
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )
コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )