「小学生の不登校」リアルな実態とイメージを大調査

前向きな意見からネガティブな本音まで ママたちの回答を大公開

コクリコラボ

写真:アフロ

文部科学省の「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和3年度版:令和4年10月27日公表)によると、令和3年度の不登校児童生徒数は過去最多となりました。

今回のコクリコラボでは、アンケートに回答してくれた72人のうち、小学生以上の子どもをもつ50人のママたちを対象として、不登校についての実態・イメージ調査をおこないました。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年12月28日~2023年1月10日インターネット上で実施。有効回答数は72件

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

子どもが不登校になったことが「ある」ママは全体の16%

コクリコラボアンケート

本調査において、子どもが不登校になった経験が「ある」と回答したのは、全体の16%にあたる8人でした。

なお、「令和3年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」では、小中学校の在籍生徒数に占める不登校児童生徒(※)の割合は2.6%だと報告されています。

不登校が始まった学年や期間については、以下のような結果となりました。

〈不登校が始まった学年〉
小学1年生:3人
小学2年生:1人
小学3年生:1人
小学5年生:2人
中学2年生:1人

〈不登校の期間〉
1~3ヵ月:2人
7ヵ月~1年未満:2人
1年以上:4人

(※)不登校児童生徒の定義:何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの(文部科学省)

不登校に対するママたちのイメージはさまざま

実際のところ、ママたちは「不登校」に対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか? ママたちから集まった、リアルな声をご紹介します。

・行きたくなければ行かなくていいと思う。その意志をだせるというだけで立派だと思う。

・学校生活がすべてではないと思うのでいいと思います。


アンケート結果を一読して印象的だったのが、これらの回答のように、不登校を肯定的に捉えているママが多いことでした。

・自分のやりたいことをやり、毎日が充実している不登校の子を見たときに、学校に通っている子よりも一足早く大人になっている気がしました。

・教職時代、不登校の子どもたちに理由を聞いてみると「なんとなく行きたくない」「ママが家にいるからいきたくない」「家でゲームがしたい」という意見が多く、案外、学校がキライなのではなく、家ですきなことに熱中したいというポジティブな理由があることも知りました。


「前向きな理由から不登校になっている子どもが身近にいる」というママからの、このようなコメントも。

その一方で、やや否定的なイメージをもつママたちからの「本音」も寄せられました。

・一度完全不登校になってしまったら、そこから同じ環境への復帰は難易度が高いイメージ。

・社会に適応するのが苦手だと今後苦労するのではないかと思ってしまう。


そのなかでも特に多かったのが、「一度不登校になったら戻れない」「社会への適応能力が身につかない」というイメージです。

・ネガティブなイメージが強いです。学校生活に慣れず、お友達とも上手く付き合うことができなくて不登校になるという印象です。実際自分の子どもにはそうはなってもらいたくないというのが本心です。

このように、大きな声ではいいにくいであろう本音を聞かせてくれたママもいました。

・人それぞれなので、そういう選択も認めてあげるべきだとは思う。でも、自分自身の子どもが当事者になったら、そう思えるかはわからない。

・学校に行くのが苦痛ならば、無理して行かず、ほかに学べる場や機会を設けられたらいいと思う。しかし、実際には、不登校になった子どもが学べる場というのは、少ないだろうから、自分の子どもが不登校になったら、どうすればいいか悩んでしまいそう。

不登校自体に否定的なイメージはないものの、いざ自分の子どもが当事者になったら、前向きではいられないかもしれない……、というコメントです。共感するママは多いのではないでしょうか。

・学校が合わなければ違う学びでいいやと思ってたのでどちらのイメージも特にありません。

・ネガティブでもポジティブでもなくフラットです。その子にとって学校がしんどい場所なら違う場所を見つけたらいいし、学校でしかできない経験もあるので苦しくないなら行ってほしいと思っています。


「肯定的でも否定的でもない」「それぞれの状況次第」という主旨の、中立的な意見もみられました。

・以前はネガティブなイメージでしたが、不登校や学校への不適合を感じたことのある人のなかには魅力的な大人になっている方がたくさんいると知り、学校生活に対して何らかの違和感を覚えることは決して悪いことばかりではないと感じます。多様性の少ない日本の学校において、必ずしも学校生活に向いている子どもばかりではないのは当然かなと感じます。

こちらのママは、自分自身が大人になり、見識が広がる過程で、不登校へのイメージが変わっていったというエピソードを聞かせてくれました。

ママたちの不登校に対するイメージに傾向はなく、さまざま

今回のアンケート結果を通して、ママたちの不登校に対するイメージは人それぞれ、多様であることがわかりました。

また、はっきりと「肯定的」「否定的」といい切る回答よりも、どちらも考慮した中立的なものが多いことも印象的でした。

自身や自身のまわりに当事者がいるかいないかでも、意識は大きく変わることでしょう。そして、子どもと向き合うなかで、不登校にいたる背景はさまざまで単純ではない……ということをわかっているママだからこそ、中立的なイメージに落ち着くのかもしれません。

次回公開の記事では、ママたちから寄せられた「不登校にまつわるエピソード」をご紹介予定です。

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