「小学生の不登校」実際に経験したママたちの切実なエピソード

ママたちが見た・聞いた・体験したリアルなエピソードを公開

コクリコラボ

写真:アフロ

前回の記事では、「小学生の不登校」のイメージ・実態についての調査結果をご報告しました。

「小学生の不登校」リアルな実態とイメージを大調査

今回は、ママたちから集まった「小学生の不登校についてのエピソード」の数々をご紹介します。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者を対象に2022年12月28日~2023年1月10日インターネット上で実施。有効回答数は72件

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

「小学生の不登校」ママたちの体験談・エピソード集

今回の調査では、全体の69.4%にあたる50人のママが、「不登校」についてなんらかのエピソードを回答してくれました。ママたちにとって「不登校」は、意外と身近な話題なのかもしれません。

・ママ友の子ども(小3)が授業が苦手で不登校気味になっていました。不登校気味になる前兆として早退が多かったようです。学校では、自分の意思とは違って苦手なことでもやらなければならないのでそこにうまく適応できなかったみたいです。

多く集まった、「ママ友の子ども」や「子どもの友人」の不登校についてのエピソード。集団生活に適応できず、不登校になるケースも多いようでした。

・コロナ禍で双子のめいが不登校となり、当事者も周りももがいていたという経験があります。必死に通わせようとしていたころより、行けるときに登校する、もしくは登校にこだわらず家庭内でその子の役割(夕ご飯をつくるなど)を見出せるようになったときに、笑顔が増えていったようです。

身内の不登校を経験したというこちらのママは、本人の笑顔が増えていった理由をシェアしてくれました。

・自分自身が不登校で1年間学校に行っていないので、子どもが学校に行きたくないといったときに、スムーズに子どもの気持ちを受け入れることができました。

ママ自身に不登校の経験がある、というママが多かったのも印象的です。

・海外赴任から帰国した際、長男が文化の違いに戸惑って3ヵ月間まともに登校できず、毎日付き添い登校をしました。どのようにフォローしたらよいかわからず、先生やカウンセラーに話を聞いてもらうことが救いでした。

こちらは、実際に我が子の不登校を経験したママからの回答です。専門家に相談することが心の救いになった、という体験談を聞かせてくれました。

・身内が小学生のときに完全不登校になり、対人恐怖症のまま大人になってしまった。学校以外に居場所をつくってあげておけばよかったと後悔している。

少数ではあるものの、なかにはこのような「大人になっても影響が残っている」という回答も見られました。

【座談会】「我が子の不登校」を経験したママのリアルエピソード

今回の座談会では、我が子の不登校を経験したママ3人と、養護教諭として不登校に関わった経験をもつママ1人の話を聞くことができました。

「小学3年生の娘が、まる1年不登校です。本人の学習意欲はあるのですが、その成果をどう学校に伝えるか、認めてもらおうかという点が悩みどころでした。結果、本人が勉強している姿や内容を動画撮影し、QRコードに変換して先生に送ることにしました」(Kさん)

Kさんはこのエピソードとあわせて、教科・テーマ・動画のQRコード・本人の感想・保護者のコメント・先生からのフィードバックなどが1枚にまとまっている自作のプリントを見せてくれました。

「勉強がいやだから学校に行きたくないというわけではなく、静かな場所で勉強したい、なんで全員が同じことをしなきゃいけないのかわからない……というように、子ども自身に選択権がないところに疑問や違和感を覚えているようです。
私はその気持ちを尊重して、今は学校に行くことを目的にするのはやめました」(Mさん)


お子さん2人の行き渋りを経験しているというMさんは、「子どもが社会とつながれるように、そしてそのつながりが途切れないように、付き添い登校をして学校に行く機会をつくっている」という話もしてくれました。

「子どもの気持ちを聞くというより、大人の都合で決めてしまってるようなところがありましたが、本人がどうしたいのか・今どんな気持ちなのかをよく聞いて、大人がそれに合わせたほうが、子ども自身は元気でいられるのかなと今は感じています。
ほかの参加者のみなさんの話を聞いて、学校に行かなくても、家で子どもと一緒に何かをするといった取り組みは素敵だなと思いました。今は、まずは子どもが元気でいることが大切だと思っています」(Yさん)


小学3年生のお子さんの行き渋りを経験しているYさんは、座談会の感想をこのように語ってくれました。ほかの参加者の話を聞くことで、前向きな気づきを得ていただけたようです。

「先生の話を聞いてみんなと同じ行動をしなくてはいけない、周りのお友達と話さないといけない、クラスメイトとうまくやっていかないといけない……など、子どもたちにはすごくストレスがかかっていると思います。画一的な学校のあり方は見直さなくちゃいけないのでは、と感じます」(Tさん)

こう話してくれたのは、養護教諭として6年間、不登校児童のケア・保護者への連絡・教室に慣れるためのプロセスを組むといった取り組みに関わっていたというTさん。不登校に向き合った経験を踏まえての、ご自身の見解を話してくれました。

「学校に通えるのが普通」「登校再開がゴール」ではない

アンケート結果や、座談会参加者の話から筆者が感じたのは、「学校に行くことが正解であり、不登校児が目指すゴールである」という認識をもつママは意外と少ないということでした。

特に、我が子や身内の不登校を経験したママたちからは、子ども自身の幸せ・笑顔・健康・安心感がまずは大切……という主旨のコメントが多く寄せられたのです。

コクリコでは、小学校現役教諭や児童精神科医、元不登校当事者の起業家……といった顔ぶれが監修した「不登校」についての記事を多数配信しています。

不登校についてより多面的に知るために、ぜひ読んでみてください。

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