「保育園・幼稚園選び」 いつから・何をするべき? 後悔したポイントは? 先輩ママに聞いた「リアルな実態」

園選び経験者だからこそわかる「本当にやるべきこと」とは

コクリコラボ

写真:アフロ

すっかり春めいてきた今日このごろ。入園・入学シーズンを迎えてお祝いムードまっさかりですが、来年入園予定の子どもを持つママにとっては「そろそろ園選びを始めなくては……」と考え始める時期でもありますよね。

今回のコクリコラボはそんなママたちにむけた、「園選び」についての特集です。2回にわたって、園選びの実態や先輩ママの体験談をご紹介します。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年2月6日~2月19日インターネット上で実施。有効回答数は134件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

ママたちの園選びの実態

まずは、園選びの経験があるママたちを対象におこなったアンケートの結果をみなさんにご紹介します。

情報収集の方法は?

コクリコラボアンケート

園選びを開始するにあたり、なにから手をつければよいのか見当がつかないというママもいるのでは? 先輩ママが実際におこなった情報収集方法としてもっとも多かったのは、「入園説明会に行った」。つぎに多かったのが「HPを見た、資料請求をした」でした。

先輩ママたちにならって、まずは周辺にどんな園があるのかを調べ、HPを見たり資料請求したりしてみるとよいかもしれません。

行動を開始した時期は?

コクリコラボアンケート

続いて、実際に行動を開始した時期についてのアンケート結果です。「願書提出の半年前くらい」が最多。そのあとに「1年前くらい」「2~3ヵ月前くらい」が続きました。

一般的に、幼稚園の願書の受け付け開始は10~11月ごろが多いよう。認可保育園の場合は、例年10~12月が受付期間の自治体がほとんどのようです(幼稚園や自治体によって異なるため、間違いのないようご自身で必ずご確認ください)。

今がまさに、幼稚園・保育園ともに、そろそろ園選びを開始するよいタイミングなのかもしれません。

やってよかったことは?

コクリコラボアンケート

続いて、実際にやってみてよかったと感じたことについても質問してみました。

この質問も、もっとも回答数が多かったのが「入園説明会に行った」でした。2番目に多かったのが「体験入園、プレ保育に参加した」。これは情報収集の方法としても3番目に多い回答として挙がっていた選択肢です。幼稚園へ通うことを検討しているママは要チェックですね。

「そのほか」への回答にも、

・直接出向いて案内いただいたこと。普段の様子が見られた。
・徒歩圏内の公園散策、自宅から保育園まで徒歩で歩いて確認。


このような経験者ならではの回答が寄せられました。

なお、次回記事では「園選びのコツ」をテーマに、「園選びについてやってよかったこと」のエピソードをたくさんご紹介する予定です。そちらもぜひ読んでみてください。

入園して気づいた後悔・失敗ポイント

ここからは、先輩ママたちに聞いた「入園して気づいた、園選びの後悔・失敗談」をみなさんにご紹介していきます。先輩たちのエピソードを参考に、効率よく園選びをおこなっていきましょう。

・幼稚園のプレに通わせておけばよかったと思いました。体験入園と入園説明会だけでは決め手に欠け、結局無難な保育園を選択しました。

・プレに行かせればよかった(人気の園はプレに行っていないと入れない)。


こちらは幼稚園のプレ保育に通わせておけばよかった、と後悔するママたちからの回答です。プレ保育は先のアンケート結果で、「やっておいてよかったこと」として上位に挙がっていました。定員があることが多いので、プレ保育に通わせたいママは早めに情報をチェックしておきましょう。

・転園も経験したが、雰囲気やルールが園によってまったく違った。子どもに合うところを選ぶのが大切だと痛感した。転園先の幼稚園は子どもにとても合った環境で、いろいろなことが伸びた。

このママの言うように、園によって雰囲気はさまざまなようです。プレ保育に参加できなくても、実際に園に足を運ぶことは大切でしょう。

・複数の園の情報を集める。

もっとたくさんの園の情報をチェックしておけばよかった、というママも。座談会参加者のFさんは、複数の園の情報を集めるポイントとして、

「この園のほうが雰囲気がいいけれど、この園のほうが近いし……など、僅差で決めきれない! となったときに雰囲気でなんとなく決めてしまわないよう、点数制を取り入れていました。

自宅からの距離や園児の人数、給食の有無など、自分たちの中で大切にしたいポイントをいくつか項目として挙げた表をグーグルスプレッドシートで作成し、夫とそれぞれ点数をつけて評価を可視化しました」


と話してくれました。こうして客観的に判断できるような工夫をすると、入園してからの後悔も減りそうですね。

また、同じく座談会に参加してくれたSさんは、見学の際のチェックポイントとして「園長先生をよく見た」そうです。

「園長先生の対応についてはよく見るようにしました。園長先生の考え方や対応は、実際に子どもと日々関わることになる先生たちにも影響を与えると思うので。

園の説明会で、園長先生がかたい雰囲気で棒読みでスクリプトを読んでいるのを見て、園児の手本になれない対応力のなさを感じて不安に思ってしまったり……。

幼稚園の説明会に参加したのですが、保育園に対する敬意がない発言も多く、『小学校に入って明らかに違うんです』などと説明会の場で言ってしまう園長先生に、『そんなこと大人数の前で言う?』と驚いたこともありました」


園のトップである園長先生の考え方や行動が、園全体の雰囲気に影響する……たしかにそのような側面はありそうです。

・長男、長女のときは小学校などの学区を気にせず決めてしまったのが後悔ポイントです。長男は同じ園から小学校に行くお友達が1人しかいなかったので、入学前後の情報収集が大変でした。

園選びは、実は小学校生活にも関わってくるのをごぞんじでしたか? 園の卒園生がどの小学校に進学するのかも、あらかじめチェックしておいたほうがよさそうです。

・預かり保育の使い勝手(料金、回数、時間、申請方法、雰囲気)はもう少し事前に調べておけばよかった。

預かり保育についてもっと調べておけばよかった、と回答したママたちも複数いました。ほかの回答を見るに、「預かり保育の有無」「預かり保育時の通園バスの有無」あたりも事前にチェックしておいたほうがよさそうでしたよ。

・0歳児入園でなければ共働きフルタイムでも希望の園どころか通常の園に入園するのも難しかった。

・保育園は入園できるだけでありがたかったので、第1希望でなくても特に失敗や後悔はなかったです。入園申し込みの際に、衛生環境や、持ちものの多さ、通園にかかる時間、園の雰囲気などで「通わせたくないな」と思うところは申し込み先から除外していたのがよかったと思います。


こちらの2つの回答は、保育園に子どもを入園させたママたちからのもの。保育園の場合は、まだまだ「入れるだけで御の字」が現実のようです。幼稚園のように、我が子に合った園を選んで入園できる日がくるとよいですね。

まずは周辺の園を調べてHPを確認、入園説明会やプレ保育の申し込みを

まだ園選びをはじめていないママは、たくさんのママが「やってよかった」と回答した、

・家から通える園をピックアップする
・それぞれのHPを確認し、情報収集する
・資料請求やプレ保育・入園説明会に申し込む


このあたりのアクションからはじめるとよさそうです。

経験者だからこそ話せる、リアルな後悔・失敗エピソードはとても貴重です。ぜひ念頭に置いて園選びをしていただければと思います。

つづく次回記事では「先輩ママから集まった園選びのアドバイス」をみなさんにご紹介します。ぜひお読みいただき、本記事とあわせて参考にしてみてください。

こくりこらぼ

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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