子育て中のヒヤリハット 子どもが危険な目にあった親は7割 実態を調査

家庭内の事故や交通事故などの ぞくっとするヒヤリハット実録をご紹介

コクリコラボ

写真:アフロ
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子どもを取り巻く事件や事故に関するニュースを目にしない日はありません。交通事故や水の事故のニュースをはじめ、地域の防犯メールでも不審者情報などが毎日のように配信されているのではないでしょうか。

また保育園の給食やおもちゃでの誤飲事故も多発しています。2023年6月からはマグネットや水でふくらむボールなどの玩具の販売に関して法律が改正されるなど、子どもの安全を守るために国も動いています。

そんななか、実際に子育て中の保護者はどのような安全意識を持ち、子どもを守るために何をしているのでしょうか。実態を調査しました。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に2023年6月13日~2023年6月26日インターネット上で実施。有効回答数は165件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

子育て中の親は「交通事故」リスクに特に危機意識をもっている

コクリコラボアンケート

まずは実態調査の結果からご紹介します。子育て中のパパ、ママに「子どもの事件や事故についてどのくらい危機意識をもっていますか?」とアンケートで聞いたところ「かなりもっている」が約7割という結果でした。

コクリコラボアンケート

次に「子どもの安全に関して、普段どんな危険を想定していますか?」と質問したところ、「交通事故」がもっとも多く、続いて「不審者遭遇」「連れ去り、行方不明」などとなりました。親の目が届きづらい状況での危険が上位3つに入りました。以下「家庭内でのケガ・事故」「園や学校でのケガ・事故」と続きます。

実際のヒヤリハットや危険な目にあった経験は「家のなか」がもっとも多い

大多数の保護者が高い安全意識を持っている実態がわかりましたが、実際に危険な目にあったことはあるのでしょうか。

コクリコラボアンケート

「子どもの安全に関するヒヤリハット、危険な目にあった経験はありますか?」というアンケートには、なんと7割以上ものパパ・ママが「ある」と回答しました。

コクリコラボアンケート

育児でのヒヤリハットや危険な経験、実際に経験したのはどのような場面だったのでしょうか。第1位は、想定している危険の第4位だった「家庭内のケガ・事故」でした。一方で想定の第1位だった「交通事故」は、実際のヒヤリハットや経験でも第2位と高い順位となりました。

子どもの安全のヒヤリハット、危険な目にあった経験をご紹介

それでは子どもの安全に関する実例を4つのカテゴリに分けて、ご紹介いたします。

◆家庭内でのケガや事故

・2歳ごろ、小豆を鼻の穴に入れてしまい、指でさらに押し込みとれなくなった。小児科で取ってもらったが、先生に「鼻から吸い込んで、気道に詰まったら、死んじゃうとこだった」と言われ、寿命が縮む思いだった。

・2歳2ヵ月のときに一緒にお風呂に入っていて、子どもは湯船(お湯は湯船の半分くらい)、私は洗い場で洗髪していた。シャンプーを流すため10秒くらい目を離したときに子どもが湯船に浮いていた。溺れた音はシャワーで聞こえなかったのだと思う。あのときは全身の血の気が引きました。

どちらも2歳のときの事例です。このころの子どもは日々できることが増え、親も1歳児のころに比べ目を離す時間が少し増えます。

・旦那が、自転車の前カゴに子どもを乗せたままその場を離れ、そのまま自転車が転倒。ヘルメットとベルトをしていたので大きな怪我はなかったけど、それ以来、前カゴに乗るのを嫌がるようになった。

・義実家で、私と下の子が留守番中、当時2歳の娘が駐車場の車に乗ったままでした。みんなと出かけて帰ってきたあとで、娘が家にいないことに気づいたのは私でした。幸いクーラーはかかったままでしたが真夏だったので、危機管理をしっかりしないといけないと思った出来事でした。


夫(元夫)や義実家がらみのヒヤリハットはほかにも寄せられていました。普段一緒にいないので危機意識を持ちづらいなどの背景から事故につながることも多いようです。

・子どもの操作でスライド式のドアで子どもの足を挟みかけた。

簡単に操作できて便利な反面、子どもにとって危険になるものが増えています。

◆交通事故

・娘が公園の前の信号のない横断歩道を急に駆け出して渡ってしまった。ほぼ車通りがないので轢かれる危険はなかったが「危ない!ダメ!」と私が叫んだことによって、娘が横断歩道の真ん中で止まってしまった。道路の真ん中で止まらせてしまうのが一番危なかった、と反省した。

良かれと思った声かけが交通事故リスクになった例です。ほかにも道路の反対側から声をかけたら走り出してしまって危うく車にぶつかりそうになった事例などが寄せられました。

・自転車で帰宅中、友達の自転車と絡まって転倒した。頭を打ったと聞いたので、すぐ病院に連れていった。

2023年改正の道路交通法ではすべての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となりました。安全性の確保できるヘルメットを着用して命を守りましょう。

◆園や学校でのケガや事故

園や学校もしっかり安全対策をしているはずですが、想定外の危険が潜んでいます。

・学校の水道の前にこぼれていた水で足を滑らせ、首を水道のへりに強打して一時的に気絶した。幸いすぐに意識はもどったものの首の強打からむち打ちのような状態になりしばらく病院に通うことになった。

・息子が小2のときに校庭で遊んでいて、雨上がりで滑って花壇に耳をぶつけた。耳の付け根が切れて、総合病院で7針縫った。

かなり心配な事例も寄せられました。学校から連絡を受けたママの気持ちを想像すると胸が痛みます。

◆放課後のケガや事故

放課後は先生や親の目が届かない空白の時間。想定外の行動からケガにつながる場合も多いようです。

・下校中に友達とかけっこしながら帰ってきて、顔面からこけて流血騒ぎになりました…小さいけど顔に傷は残るわで、「絶対走って帰らない」と約束しました。

・踏切を通る通学路で上級生につられて警告音がなって遮断機が降りているにもかかわらず手を繫いでいる子に引っ張られる形で一緒に渡っていたこと。

登下校中のケガとヒヤリハットです。

・放課後、子ども達同士で公園で遊んでいたところ、壁をよじ登ったらしく手がすべり後頭部を打ち救急車で運ばれました。

・小学1年生のとき、友達とふざけていて川に落ちた。


放課後に友達と遊んでいてつい調子に乗ってしまうのも小学生ならでは。今年の夏も川の事故をよく耳にするのでしっかり言い聞かせたいところです。

◆連れ去り、行方不明、不審者遭遇

最後にご紹介するのは、連れ去りや不審者遭遇などのヒヤリハット、経験談です。

・お迎え後に団地内の公園で遊んでいるとき、3歳の次男を見失い、ママ友3、4人で走り回って探した。

子どもを見失ってしまった事例は未就学児で多く寄せられました。小学生になると、行き先の伝達ミスで居場所がわからなくなったり、なかにはプチ家出をされたりという事例もありました。

・1年生の下校は親が通学路の途中まで迎えに出るのだが、その手前の路地の死角で子どもたちが男から写真を撮られた。男はすぐ逃走。もし男が写真だけでなく子どもたちに向かってきたら、たとえすぐ気がついても親は間に合わないとぞっとした。

写真を撮られた事例は多く寄せられました。直接身体に危害を加えられた場合でなくても、すぐに大人に状況を話すように子どもに伝えておきたいですね。

・近所にピットブルを飼っている方がいるのですが、口輪もリードもしていないときがあります。子どもたちが多く遊んでいる公園で放して遊ばせていることもありヒヤッとします。

ピットブル以外でも大型犬が逃走するニュースはたびたび報じられています。確保されるまで臨時休校になる場合もあり、飼い主の責任が問われます。

保護者の危機意識は高いが、実際のヒヤリハット経験は7割

今回の調査では、保護者の7割が高い危機意識を持って生活しているにもかかわらず、実際にヒヤリハットや危険な目にあう経験をした人も7割以上いるということがわかりました。

次回の記事ではほかのママたちがどのような安全対策をとっているのか、リアルな声をまとめていますので、合わせてお読みください。

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