子どもの「歯磨きイヤイヤ」 約9割の親が経験した苦労エピソード & 先輩ママに聞く切り札

歯磨き拒否が終わるのは何歳? 効果のあったアプリや絵本もご紹介

コクリコラボ

写真:yamasan/イメージマート

毎年6月は「歯と口の健康週間」。これにちなんで今回のコクリコラボでは子どもの「歯」についての調査をおこないました。1回目のテーマは、子育て中のママ、パパなら一度は経験したことがあるであろう「歯磨きイヤイヤ」です。仕上げ磨きをさせてくれないなど歯磨き拒否に関する多くの苦労エピソードを集めました。さらに先輩ママに歯磨きイヤイヤに対する切り札を聞いていますので、絶賛お悩み中のママ、パパはぜひお読みください。

コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年3月26日~4月8日インターネット上で実施。有効回答数は122件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

約9割の親が歯磨きイヤイヤを経験したと回答

コクリコラボアンケート

子育て中の親に、歯磨きを嫌がられた経験があるか聞いてみたところ、なんと約9割が「はい」と回答しました。やはり誰もが通る道のようです。

毎日がプロレス状態! 歯磨きイヤイヤ苦労エピソード

先ほどの質問に「はい」と答えた方に、「歯磨きを嫌がられて苦労したエピソード」を聞いてみたところ、想像を超える量のエピソードが寄せられました。ご紹介していきましょう。

・歯磨きばかりは、嫌がられても「じゃあ仕方ないね」とはいきません。やむを得ず羽交い締めにして磨いたはいいものの、今度はギャン泣きでうがいができず「うがいをしなさい!」と叫ぶ……。こうして回答しているだけで、なんだか当時の疲れがよみがえってきました。

・歯磨きを嫌がる際、歯医者さんで教えてもらった、足で子どもの体を挟んで固定し歯を磨く方法で行っていましたが、毎回暴れるので大変でした。

もっとも多かったのが「羽交い締め」にして磨き、さらに泣かれたり暴れられたりしたという声でした。歯科医や歯科衛生士から指導された方法として、親の両足で子どもの両腕や体を押さえて磨いていた(そしてもれなく嫌がられる)というママも多くいました。ただそれでも太刀打ちできないパターンも。

・私が指を入れて奥歯を磨いていたら嚙まれました。

・子どもを仰向けにして肩~手の部分を足で押さえて磨くのですが、口のなかを覗きこむわたしの頭を器用に蹴ってくるので大変でした!


泣かれても磨かせてくれるならマシなほう。嚙まれたり、蹴られたり……。イヤイヤする子どものパワーは計りしれません。

・歯磨きが嫌で逃げ回って床に這いつくばって、口元を見せないようにと必死に抵抗していました。

・口を嚙み締めたり、舌で邪魔されてうまく磨けなかった。


なんとか捕まえたとしても、口を開けてくれなければどうしようもありません。舌で歯ブラシを押し返してくるという声も多く寄せられました。

・口を一生懸命キュッと結んで、歯ブラシを入れないように頑張られました。毎回、鼻をつまんで息苦しくさせて口を開けさせていましたが、こんなことしていいんだろうか……と心がザワザワしていました。

口を開けさせるために、鼻をつまむという技。こちらのママが感じた心が痛む気持ち、他人ごととは思えません。

多くの親が苦しんだ歯磨き拒否エピソードですが、なかにはクスッと笑えるものもあったのでご紹介します。

・口を開けて唇で歯を隠して、「あけてるもーん」と抵抗された。

・1歳から2歳ぐらいにかけてはずっとイヤイヤでした。歯磨きというと聞こえないふりをされていました(笑)。


小さい子なりに必死で考えた結果がこれ。かわいすぎて思わず笑みがこぼれます。

・1歳のころは特に嫌がり、わざと歯ブラシで観葉植物を磨き「ばっちぃで! 歯ブラシないない!」(訳:こんな土がついた歯ブラシは汚いから、歯磨きなんてしてやらないんだから)と言っていました。

こちらはさらに手の込んだ1歳児の行動。ママによる秀逸な訳にも笑ってしまいました。

・なかなか磨かせてくれなくて、追いかけあいでお互い笑いが止まらなくなりました!

こちらのご家庭は必死の追いかけっこ。多くの親が「つらかった」「戦争だった」と語るなか、「お互い笑いが止まらなくなった」という余裕のあるお答えが素敵です。

先輩ママに聞く 歯磨きイヤイヤへの対策

笑えるエピソードもご紹介したものの、やはり渦中の親にとっては精神が削られる「歯磨きイヤイヤ問題」。効果的だったツールや方法はあるのでしょうか。先輩ママに聞いてみました。

・当時子どもが大好きだったキャラクターのパペットを使って歯ブラシを持ち、キャラクターになりきって声かけをし、仕上げ磨きをするようにした。

ママがキャラクターになりきる作戦です。ほかにも「虫歯菌の声をアテレコして歯磨きしないことを喜んでみたら、磨くようになった」というママも。

・歯が生え始めたころは歯磨きシートで歯茎を擦ってあげると喜んでいました。

歯磨きシートはお気に入りのフレーバーを見つけて嫌がらなくなったという声も。

・いつも磨いている人ではない人が磨く!

年の離れたきょうだいやパパが磨くと効果的だという回答がありました。試す価値ありですね。

・4歳になってからは、絵本『むしばミュータンスのぼうけん』のおかげで歯磨き回数が増えました。

昔から人気のある絵本には、子どもが歯磨きをしたくなる秘密があるのかもしれません。

歯についての絵本はほかにも!
『むしばいっかのおひっこし』(にしもと やすこ 作・絵)
『だーれの は?』(新井洋行 作)

・ポケモンスマイルというアプリが幼稚園時代の神アプリでした。ポケモンを集めたいがためにハミガキも頑張ってました。下の子もそれを見ており、あんなに嫌がってたのがうそのようです!

毎日歯磨きをして「ハミガキマスター」を目指すゲーム。シンプルな機能なので小さな子でもハマりそうです。

コクリコサイト内ではほかにも「歯磨きイヤイヤ」に関する専門家の記事があります。打ち手のバリエーションを増やすためにぜひ参考にしてください。

歯磨き拒否はいつ終わる? 先輩ママからのメッセージ

前章で歯磨き拒否への対策を紹介したのに矛盾するようですが、何をやってもダメという子もいると思います。せめて終わりが見えれば……ということで、先輩ママに嫌がらなくなった年齢やきっかけを聞いてみました。

・2歳くらいでお話ができるようになるくらいでイヤイヤは減ったと思います。虫歯の怖さを話したりできました。

・3歳前くらいから、言うとおりに口を開け、穏やかに歯磨きできるようになりました。言葉が100%通じるようになれば、「歯磨きしないとどうなるか」の話をしたらちゃんと磨けるようになりました。

コミュニケーションがとれるようになる2~3歳で落ち着いたという声が多く寄せられました。特に「3歳」と答えたママの多くは何かきっかけがあったというよりも「自然と磨けるようになった」と回答しています。

・幼稚園で歯磨きをする時間に、上手に磨いている子が誉められているのを見てから、嫌がらなくなりました。

ほとんどの子が集団生活を始める3歳がやはりターニングポイントになるといえそう。

・落ち着いたのは3歳くらい。イヤイヤが落ちついてきてから習慣が身についたような気がします。

歯磨きイヤイヤのピークが1~2歳と回答したママが多数。イヤイヤ期に重なっているのも大きな要因かもしれません。

最後に先輩ママからのエールをご紹介します。

・きちんとお口を開けてくれなかったり、泣いたり暴れたりされると毎日辛いと思います。でも、歯磨きは100%お子様のためになることです。心を無にして、歯磨きマシーンになってあげることも必要ですので、頑張りましょう。

「心を無にして歯磨きマシーンになる」。毎日つらいママにはぜひこの言葉を胸に刻んで欲しいです。

・下の子は上の子がやることは真似をする習性があるので、上の子さえ攻略すれば意外とすんなり進むかも!?

きょうだいを持つママへの朗報でした。

・嫌がるのは一時のことなので、そんなに気負いせず乗り切ってください! 歯磨きをどうしてもしない日は、水分を多めに取らせて寝ちゃう日があってもよいと個人的には思います!

悩んでいるのはみんな一緒なんですね。こちらのエールをくれたママのお子さん2人は小さいうちから歯磨きについて歯医者さんから声をかけてもらい、高学年になっても虫歯なしだそうです。

苦労エピソードを忘れて悲しくなるその日まで 肩の力を抜いて

約9割の親が経験している歯磨き拒否。ご紹介しきれないほどたくさんの声が集まり、奥深いテーマなのだなと驚きました。なかには「苦労したエピソードが絶対あるはずなのに忘れてしまって悲しい……」という回答も。毎日が大変なママもいつか懐かしくなると信じて、少し肩の力を抜いてくださればなと願っています。

こくりこらぼ

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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