「月1回行く」が最多 ママたちの「子連れ図書館」リアルな実情

はしゃぐ、騒ぐ、本を取り出す… トラブル続きで即退散するママも

コクリコラボ

写真:アフロ
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2023年7月、おしゃべりOK(※限られたエリアが対象)の公立図書館が東京都多摩市にオープンし、話題となりました。

中央図書館が開館しました!(東京都多摩市)

一般的に図書館といえば、「子どもを静かにさせなければならない場所」の1つ。

子どものために絵本を借りられたり、お話会が開催されたりと、ママにとって身近な側面を持つ一方で、「静かにさせなければ」というプレッシャーでなかなか足が向かないという人もいるのでは。

今回は、ママに子連れでの図書館の利用頻度や、利用した際のエピソードについてアンケートを実施。「子連れで図書館」の実態を調査しました。

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に2023年8月7日~2023年8月21日インターネット上で実施。有効回答数は83件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)
※図書館や美術館、役所のほか、スーパーやレストランなどを含む「子どもを静かにさせなければならない環境」(「静かに過ごすべき環境」「静かにしたほうが良い空間」)全般を「公共の施設」としています。

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

「子連れ図書館」の頻度はどれくらい?

コクリコラボアンケート

子連れで図書館に行く頻度としてもっとも多かったのは、「月に1回(30人)」。「1~2週間に1回以上」「年に1回以下」が22人と同数でした。

「行ったことがない(10人)」は少数派。子連れで図書館に行ったことがあるママが多いことがわかりました。

子連れで利用したママの体験談

つづいて、子連れで図書館に行ったことがあるママたちに、感想や印象的なエピソードを教えてもらいました。

・子どもゾーンと大人ゾーンが貸し出しカウンターを境にわかれているので、小さい声ならお話ししても大丈夫な設計でとても利用しやすい。司書さんも親切で困ったことはない。

・我が家がたまに行く図書館では子どもへの読み聞かせタイムがあったり、子どもサイズのかわいいイスとテーブルがあったり大人でもワクワクするような図書館です。子どもも手遊びや読み聞かせを楽しんでいました。


図書館に行って、子どもにやさしい・前向きな雰囲気を感じたママからのコメントです。子連れフレンドリーな設計の図書館が近くにあることが羨ましいかぎりです。

・田舎なので図書館の分室しかないのですが、子どもが行くのが珍しいらしく司書さんがカウンターの仕事そっちのけで、子どもにおすすめ本を持ってきてくれました。

・ついつい声が大きくなりがちなのですが、なだめていたらここは子ども用スペースなので楽しんでくれてるなら大丈夫ですよと声をかけてくださった職員さんにホッとしました。


司書さんや職員さんが子連れフレンドリーな空気を出してくださると、緊張がとけて図書館に足が向かいやすくなりますね。

・絵本に興味を持ち出したから図書館へ連れていってみた。初めての場所に興奮して大声ではしゃいだり、見たい場所へ行けずすぐに帰宅した。

・初めて行ったときは、本よりもその空間が楽しくなってしまい、走り回ってかくれんぼのようになってしまったので早々に退散した。


子どもがはしゃいで走り回ったり、大声をだしたりしてしまい、滞在できなかったという意見も。

座談会では、

「3歳児あるあるかもしれませんが、棚の本を全部出してしまったり、『この本くさい』といったり……。図書館になにをしにいったんだろうか、という感じでした」

こんなエピソードを教えてくれたママも。「この本くさい」には、かわいくて思わず笑ってしまいましたが、自分がママの立場だったらと想像すると……きっと動揺します。

「こんな図書館があったら嬉しい!」ママたちの声

この記事の冒頭で、東京都多摩市にオープンした多摩市立中央図書館をご紹介しました。

多摩市立中央図書館の管理運営方針には「2階は中央公園に面した開放感あるフロアで、節度あるにぎやかさを許容する」とあり、おしゃべりが公式に認められています。

ママたちが声をあげることで、子連れでも利用しやすい図書館が増えていくかもしれません。最後に、ママたちに「理想の図書館」について聞いてみました。

・せめて絵本コーナーでは子どものおしゃべりや物音に寛大になってほしいと思います。

子ども向けの本が置いてある一部のエリアだけでもいいから、おしゃべりや物音が許容されるようになってほしいという意見です。

・あるとよいと思う図書館は、親は図書館でテレワーク(コーヒーなどが飲める)、子どもは本を選びながら親と同じフロアでくつろぎながら本を読める。夏休みの今だからこそ、自宅以外の場所で仕事をしながら、子どもは子どもで安全を確保しながら楽しめる「気軽に行ける」場所がほしい!

ママと子ども、両方のニーズが満たせるような図書館がほしい、という声も寄せられました。

・住んでいるところの近隣に、図書館と子どもの遊び場が一緒になってるところがあり、そこの施設にはコーヒーショップなども入っているのでそういった施設が増えると嬉しいです。

子どもの遊び場やカフェが併設されている図書館が、お住まいの近くにあるのだそうです。筆者の自宅近くにも、こんな図書館があったらいいのに……と、羨ましくなってしまいました。

子連れでも行きやすい図書館は意外と存在するよう 最寄り以外にも足を運んでみては

今回のアンケート回答から、「子どもに読み聞かせができるスペースがある」「絵本コーナーなら少しのおしゃべりは許容される雰囲気がある」など、子連れでも行きやすい図書館が実はすでに存在するようだということがわかりました。

最寄りの図書館に子連れでは行きにくい雰囲気があったとしても、近隣のほかの図書館はまた違うかもしれません。

筆者自身、「子どもを静かにさせるのはムリ」という理由で図書館からは足が遠のいていたのですが、まだ行ったことのないほかの図書館に子連れでチャレンジしてみようかな、という気持ちになりました。

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コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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