令和の理想PTAは「便利ツールを駆使しつつ やりたいことをやる!」

ノンフィクションライター・大塚玲子さん「PTAの手引き」#3 ~令和時代の理想PTA~

ノンフィクションライター・編集者:大塚 玲子

便利アプリを活用し 新体制に切り替えを

すべての画像を見る(全4枚)

ICT化は、PTA会員の連絡面にも大きな影響を与えました。

大塚さん自身が2015年、お子さんの所属していたサッカークラブの保護者会でグループウェア(メンバーで情報共有ができるアプリケーションソフト)を導入したときには「保護者のなかで《登録の壁》を感じる人も少なくなかった」と言います。

「新しいツールに対して『登録するのが怖い』と感じる人って、当時は少なからずいたんですね。でも、最近はそれもかなり減ってきたかと思います。

いま、PTAではLINEやメールサービスを使っているところが多いですね。ほかにも便利な連絡用のアプリはたくさん出ているので、どれを使ってもいいと思いますよ」(大塚さん)

アプリに限らず、新しい方法を導入するときは大体抵抗があると大塚さん。

「会長をはじめ役員のなかで方向がまとまっているとき、そして、校長先生が賛同しているときが改革のチャンスです。

このふたつのポイントをクリアすることと、そして何よりひとりひとりが新しいやり方に『頭を切り替える』ことが大事です」(大塚さん)

著書の『さよなら、理不尽PTA!』(辰巳出版刊)のサブタイトルは「強制をやめる! PTA改革の手引き」。「強制をやめて任意にするということは本来あるべき姿に戻る当たり前のこと。なので、改革というより適正化といったほうが正しいかもしれませんね」と大塚さん 写真提供:Tokyo FM「未来授業」
次のページへ PTAにどう関わるかをまず自分で決めてみよう
15 件