ジュニア留学 加・豪が人気でも留学カウンセラーが米・英・フィリピンを推すワケ

#3 小学生の留学で人気の国は? 危険はない?

小学生でも参加できる「ジュニア留学」。親が気をつけておきたいこととは? 写真:アフロ

たくさんの刺激と学びを得られるジュニア留学。「我が子にも経験させたい」と思う一方で、親としては自分の目の届かない場所かつ海外に送り出すともなれば不安もありますね。

ジュニア留学について詳しく知るこの連載、第3回目は「海外は危険じゃない?」「小学生の留学で人気の国はどこ?」など、子どもの留学先を検討する際に気になることについて、留学カウンセラーの藤墳(ふじつか)美奈子さんに教えてもらいます。

危険度は国よりも滞在エリアで考えるべき

「日本にくらべると、海外って危険なのでは?」というイメージを持たれている親御さんは、とても多いです。留学先の治安については、誰しも心配することではないでしょうか。ニュースなどの情報から、「なんとなくアメリカは事件が多そう」などと思われている人も多いでしょう。

その気持ちはとてもよく理解できます。ただ、日本でも痛ましい事故や事件が起こるように、どんなに治安がいい国でも100%安全とは言い切れません。そこで大事なのは、どこの国に留学するかよりも、どのエリアに滞在するか、そしてどう行動するかです。

たとえば、危険な地域は避けて生活するなど、その国の状況に応じて滞在方法を検討することが重要です。基本的に、ジュニア留学を取り扱っている会社は、大前提として、治安の良いエリアやセキュリティがしっかりしている学校施設を吟味しています。その点は安心していただいて大丈夫です。

また、現地にはケアスタッフがいますので、どこを選ばれたとしても、お子さんの安全を守る体制は整っています。「ウィッシュインターナショナル」の場合、渡航先に現地事情に精通した日本人スタッフが常駐しており、日本語で24時間緊急対応をしています。

人気の留学先ツートップは、カナダとオーストラリア

では、実際にどのような国が人気なのかについて、お話ししたいと思います。ジュニア留学の場合、カナダやオーストラリアが人気です。カナダは「世界で一番住みやすい街」に何度も選ばれているバンクーバーをはじめ、治安のいいエリアが多い国です。湖や山など自然が美しく、環境面に優れているところが魅力ですね。

カナダは留学生が世界で一番多いこともあり、語学学校もたくさんありますし、留学生の受け入れ体制は万全。また、多人種が集まる国ですから、多様性を肌で感じることができると思います。留学先はバンクーバーやトロントが多く、いずれも留学生がとても多いので、お子さんでも馴染みやすいと思います。

また、オーストラリアは、カナダ同様に留学生が多く訪れる国です。世界遺産のグレートバリアリーフをはじめ、大自然の見どころがたっぷりあるので、アクティビティには事欠きません。また、親日家が多いので、日本からの留学生に対して、接し方の優しい人が多いと感じます。オーストラリアは日本との時差がわずかなので、お子さんの生活リズムを崩しにくいところもメリットではないでしょうか。

留学生が多い国が不動の人気。子どもの意見も尊重しながら検討しましょう。写真:アフロ

留学カウンセラーがおすすめしたい3ヵ国とは?

カナダとオーストラリア以外で、個人的におすすめしたい国としては、アメリカ、イギリス、フィリピンです。

アメリカは“人種のるつぼ”と呼ばれるように、いろいろな人種の価値観に触れることができて、何より自由を尊重する文化があります。「個性を尊重して才能を伸ばしたいと思っているけれど、何をどうすればいいのかわからない」という親御さんは、ぜひアメリカにお子さんを送り出していただきたいですね。現地での交流や文化に触れることで、お子さん自身が個性について考えるきっかけになると思います。

また、イギリスは歴史と伝統がある国です。古い文化と新しい文化など、独特の魅力を放つ街が多いところが魅力。古い洋館に郵便局が入っていたり、歴史ある古い本屋さんが愛されていたりと、日本では観光地になるような場所が、今なお生活の一部になっているので、お子さんもいろいろな発見ができるはずです。歴史的建造物の迫力は一見の価値ありですが、同時に新しいものを吸収して発展していくエネルギーを感じ取れると思います。

予算を抑えて留学をするなら、フィリピンがうってつけです。最近はフィリピンに親子留学を希望される方も増えていて、お子さんが語学学校に通っている間に、お母さんはショッピングやスパを楽しむというケースもあります。お子さんに日本とは違う場所で英語力を身につけさせたいとお考えなら、フィリピンも検討いただくといいかもしれません。

取材・文 末吉陽子

藤墳美奈子
(ふじつか みなこ)

留学カウンセラー。アメリカへの短期留学を経験後、大学時代にイギリスへ休学留学。その後、ウィッシュインターナショナルの留学カウンセラーとして 15 年以上勤務。現在は 1 児の母として、留学生のサポート業務に携わる。これまでに約 1 万名以上の方の留学に関わる。

ウィッシュインターナショナル株式会社
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