
2025年中学入試ふりかえり「国語物語文」にはこれが出た!素材文に選ばれる作品の特徴と注目の出題作を紹介〔中学受験の専門家が解説〕
200校400題の入試問題を大解剖! これからおさえておくべき本を首都圏中学受験塾・教室長が回答
2025.03.15

2025年の中学入試も無事終わり、ほっとしている親御さんも多いかと思います。
入試に出題されやすい本の特徴を知っておくと受験に有利です。すこし気が早いですが、2026年の入試に備え、2025年の中学入試の「国語物語文の素材」に使われた作品をふりかえってみましょう。
今年出た国語物語文の素材3つの特徴や傾向を解説するのは、首都圏中学受験塾で教室長を務めるakiraさん。この記事をご執筆いただくにあたり、のべ200校400題の入試問題を分析していただきました。気になる結果は下記に!
──────────────────
目次
首都圏中学受験塾の教室長をしています。akiraと申します。
2025年入試もようやく終わりを迎え、手元に入試問題がだいぶ集まってきました。このタイミングで2025年の入試素材文の傾向をふりかえってみましょう。入試に出題されやすい本の特徴を知っておくと入試で有利になることは先輩たちが証明しています。
私が考えている入試素材文の傾向は以下の3点です。
・新刊本(前年の9月から入試の年の8月ごろまで。※2025年入試であれば2023年9月から2024年8月まで)
・主人公は少年少女。そのほうが中学受験としては問題が作りやすいです。
・書店が力を入れて販売している本(文学賞のノミネート作品、受賞作品、中学受験人気作家の新作)。それだけ先生の手に取ってもらえる可能性も増えます。マーケティング的な切り口です。
具体的な作品を紹介しながらくわしく説明していきます。

2月上旬に入手できた、のべ200校400題の入試問題を分析しました。その結果、2025年入試の素材文の4割は、2023年の9月から2024年の8月ごろまでに発売された本から出題されていました。新刊本から出題される傾向は今後も続きそうです。
来年以降入試を迎える皆さんはまず、今回紹介した中から興味がある本を手に取って読んでみてください。学校の先生方が入試問題に採用した注目の本です。時間をかけて読む価値が非常に高いです。
次に、今後の模試で出題された素材文の中で、出版時期が2024年の9月以降の本であれば2026年入試に出題される可能性が高いです。模試の問題を取っておいて入試直前期に読み直すことはもちろん、夏休みなど時間があるときに、素材文に当たってじっくり読んでみてください。