2020.12.22

えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第2回

著者:えがしら みちこ

※この記事は、講談社絵本通信(2018年9月)掲載の企画を再構成したものです。
 

こんにちは、絵本作家えがしらみちこです。
10月6日オープンに向けて、ラストスパート中です! ……と、言いたいところなのですが(汗)工事業者さんの作業が押してしまって、どんどん仕事がたまっています。しかも、娘が発熱……これはピーンチ。

さて、前回の「子育て中のお母さんお父さんやその子どもが気軽に立ち寄れるような、拠りどころとなる場所がもっとあったらいいのになぁ」という思いから、絵本専門店が浮かんできたのには、私が絵本作家として活動していくうちに出会ってきた、絵本専門店の存在が大きいです。

理想の絵本専門店

福岡の「子どもの本の専門店エルマー」さんや、東京・三鷹の「よもぎBOOKS」さん。どちらも地域密着型の絵本専門店です。子連れのお母さんがよく出入りして、絵本選びについて店員さんに相談したり、お子さんの興味に合いそうな絵本を手にとってみたりと、本を挟んで大人も子どもも一緒に会話を楽しむことができる空間です。

エルマーさんやよもぎBOOKSさんの存在を知り、こういう場所が三島にもあったらなと思ったのでした。

それから数年間、三島で生活していく中で、三島の「長倉書店」さんや市役所の方、町おこしをされている方、絵本作家の宮西達也先生との出会いやご縁があり「えほんやさん」を立ち上げる機会に恵まれました。

イメージをかためていく

お店をつくろうと決めて、まずは店名を考えるところからはじめました。
絵本を取り扱うので、わかりやすく「絵本屋」という単語は入れたいな…とメモ帳に思いつくまま書き出していきます。

よもぎBOOKSさんのように、いろいろな作家さんの原画展や個展ができたらいいな。
そうしたら、私の存在が強いとイメージが混乱しちゃいそうなので、シンプルで印象的なロゴにしたいな。

そう考えて、シンプルに「えほんやさん」として、ロゴは真っ黒の本のカタチに決めたのでした。

女のコが本を読んでいるイメージを仮で描いてみると…

あら、いい感じ。
このままメインイメージとして使い続けることになりました。

ちなみに、この女の子はオーバーオールのポケットの中にクマのぬいぐるみが入っていてご機嫌なことがあると、ダンスするのです。

そうやって、「えほんやさん」という名前が決まったのでした。
しかし、盲点が。
「えほんやさん」という単語が入っている本屋さんは日本中にたくさんあって、検索するときになかなか1ページ目にヒットしないことが判明。

これは困った…。そこで、あわててホームページを検索に強いWordpressで作り変えて、なんとか1ページ目に登場するようになったきたのでした。
よかったよかった^^

お店の内装もできあがり、本も次々届いて、どんどん「えほんやさん」らしくなりつつあります。この勢いでオープンにむけてがんばります。

次回更新へつづく。

えがしらみちこの絵本

お気に入りのワンピースきて、あたらしいおくつをはいて、じゅんびできたよ、いってきまーす。 春のそよ風がふくいちにちに、おさんぽで出会ったのは? たんぽぽ、ちょうちょう、やさしい風……季節感がみずみずしいタッチで描き出されます。春のおさんぽに出かけたくなる絵本。

『はるかぜさんぽ』
作:江頭路子 講談社

お気に入りのかさもって、ながぐつはいて、カッパ着て、じゅんびできたよ、いってきまーす。かえるやあじさい、おたまじゃくしと女の子のかわいらしい出会いが、楽しげな雨音とともに繰り広げられます。 ちいさな女の子の雨の日を追いかけた、ちょっぴりファンタジックなお話。雨音の楽しさや、雨に濡れた景色の美しさが、透明感あふれる水彩画で表現されています。

『あめふりさんぽ』
作:江頭路子 講談社

おひさまがさんさんと照る、夏のいちにち。あーちゃんがおさんぽで出会ったのは? おひさまさんさん降りそそぐ中、どんなおさんぽになるのでしょう。 リズム感あふれるお話に、まばゆいほど夏の季節感いっぱいの絵。夏が待ち遠しくなる絵本です。

『さんさんさんぽ』
作:江頭路子 講談社

秋のつめたい風のなか、おさんぽで出会ったのは、どんぐり、みのむし、まっかなおちば……。季節感がみずみずしいタッチで描き出されます。秋のおさんぽに出かけたくなる絵本。『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』につづく、人気シリーズ。

『あきぞらさんぽ』
作:江頭路子 講談社

お気に入りのマフラー巻いて、帽子にてぶくろ、ブーツをはいて、じゅんびできたよ、いってきまーす。 雪がいちめんに降ったある日、おさんぽで出会ったのは、どんな音? 冬のつめたい空気や透明感がみずみずしいタッチで描き出されます。雪の日が待ち遠しくなる絵本。

『ゆきみちさんぽ』
作:江頭路子 講談社

「ねえママ、おばけの音が、きこえるの」夜、こうちゃんは、おばけがこわくてねむれません。チクタク、チクタクの音は、なんのおばけ? カタカタ、カタカタの音は、なんのおばけ? ヒューヒュー、ザワザワの音は、なんのおばけ? するとママが、おばけたちのことを教えてくれます。おばけたちと仲良くなって、ぐっすり眠りにつくまでのお話。

『ねんねのうた』作:江頭路子 講談社

著者紹介

えがしら みちこ えがしら みちこ

1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』(文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。静岡県三島市在住。