2021.08.03

「2歳のクライマー娘」木登り壁登り…なんでもどこでも登る娘をどうする?

「うちの子のナゾ」第5回/「なぜ?」と感じる、ちょっと気になる、うちの子の不思議な行動や気質・・・etc.その世界の専門家に聞いてみました!

著者:渡辺弥生

“木登り壁登り……どこでも登るクライマー娘!?”どうしたら登らなくできる?

どこでも登るクライマー娘はどうしたら登らなくなる!?

「家の中ではテーブルや棚、外出すれば木登り壁登り……あちこち登りまくりの娘に疲労困憊です」(2歳女児・神奈川県•30代前半)

知的好奇心は大事。だからこそ危機管理を!

元気いっぱいのお子さんですね。高いところに何があるか、見えないところに何があるか、興味津々なのでしょう。

このぐらい年齢の子どもたちは、探究心でいっぱい! 面白そうなもの、新しいものを見つけると、触る、口に入れるなどの探索行動が増えてきます。探索行動は知的好奇心や自立を促す良い刺激ですが、一方で思わぬ事故が多いので注意しなければいけません。​

法政大学文学部心理学科教授 渡辺弥生先生

必要なのは、叱ることよりも危機管理。高いところからの落下防止はもちろんですが、テーブルに手をかけて熱い鍋をひっくり返すなどの可能性を予測し、家具や家電などの配置を考え、まずは安全・安心な環境を整えることが大切です。子どもは次に起こることを予測して行動できませんから、その点は親が予想し、前もって準備しましょう。

安全な環境なら、ちょっとした冒険は、安心して見守れますよね。まして、こんなにあちこち登れるなんて素晴らしい身体能力! きっと運動神経抜群です!

イラスト/とやま ちさと 取材・文/久世恵美

『うちの子のナゾ』は、1・2・3歳のこども雑誌『げんき』で絶賛連載中!

著者紹介

渡辺弥生 わたなべやよい

大阪府生まれ。1983年筑波大学卒業。同大学大学院博士課程心理学研究科で学んだ後、筑波大学、静岡大学、途中ハーバード大学客員研究員を経て、法政大学文学部心理学科教授。同大学大学院ライフスキル教育研究所所長兼務。教育学博士。専門は、発達心理学、発達臨床心理学。主な著書に『まんがでわかる発達心理学』、『11歳の身の上相談』(講談社)、『親子のためのソーシャルスキル』(サイエンス社)など。