【WEBげんき連載】わたしが子どもだったころ
「この人の親って、どんな人なんだろう」
「この人は、どんなふうに育ってきたんだろう」
今現在、活躍する著名人たちの、自身の幼少期~子ども時代の思い出や、子ども時代に印象に残っていること、そして、幼少期に「育児された側」として親へはどんな思いを持っていたのか、ひとかどの人物の親とは、いったいどんな存在なのか……。
そんな著名人の子ども時代や、親との関わり方、育ち方などを思い出とともにインタビューする新連載です。
第4回は、タレント、俳優、歌手として活躍し、元「NHKのおかあさんといっしょ」第11代うたのお兄さんとしてもなじみ深い、横山だいすけさんです。
つねに音に溢れている家でした
僕と母は共通点が多く、血液型も誕生月も干支もいっしょ。性格もそっくりで、似ているが故にぶつかることも多く、それをほかの3人が遠目から見ている……みたいな感じで。にぎやかで話し声や音楽など、つねに音に溢れている家でしたね。
千葉出身で海の近くに住んでいたので、よく散歩に行きました。小さいころから海に沈むきれいな夕日を見ていたからか、今でも夕焼けを見るのが大好きです。なんか気持ちが落ち着くんですよね。
今とは逆の、恥ずかしがり屋でおとなしい性格だった
でもその歌も、家で好きなように歌うのは好きなんですが、発表会とか人前で歌うのは緊張してうまくできない……というタイプでしたね。今の僕からは想像できないかもしれませんが(笑)
忘れられない、親にほめられた「歌が上手だね」のひとこと
心を込めた音読の宿題が、今でも役に立っている
ひとつ覚えているのは、小学校のとき親の前で声を出して教科書を読む音読の宿題があって、なんか恥ずかしいから棒読みで読み流していたら、母から「もっと心を込めて読みなさい」と指導が入ったことです。「宿題に心を込めるってなにそれ?」って、正直いやでした。
でも、のちに僕が歌のお兄さんになって子どもたちに本を読んだときに、その音読でしていたように読むと、子どもたちがとてもよく聞いてくれたんです。宿題として半強制的にやっていた音読が、今の僕のベースとして詰まっていると気づきました。
思い返せば子どものころ、両親はいつも夜寝るときに、絵本の読み聞かせをしてくれました。読みながら寝ちゃうときもいっぱいあったし、なにか得られたかどうかなんてわからないけれど、ぼんやりとそういうときの記憶も残っていて、それが今に生かされているのかなと思うと、親に感謝ですね。
ちょっと変わった青春時代
高校時代は学校の合唱部をやりながら外部のセミプロの合唱団に所属していたので、土日はずっと稽古や公演、夏休みも合宿がびっしりで、本当に音楽漬けの日々でした。友だちと遊ぶ暇がないくらいでしたね。
聞く音楽もクラシックが中心でしたが、映画音楽も大好きでよく聴いていました。「スター・ウォーズ」に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」、「ジュラシック・パーク」など、SF映画が特に好きでした。いわゆる高校生らしいJ‐ポップや洋楽はあまり聴かない、ちょっと変わっている子だったかもしれません。