育児中の気になるモヤモヤ疑問を、犬山紙子さんと一緒に考える
「“悩み”というほどではないけれど、どうも腑に落ちない」「なんだか気になる」そんな話を、イラストエッセイスト、コラムニストとして活躍し、自身も6歳の娘さんの子育て真っ最中の犬山紙子さんと一緒に考えてみましょう。
「育児でイライラしないための方法ありますか?」
怒りをどのように表現するかが大事
私もイライラして怒ること、まだまだあります(笑)。先日、アンガーマネジメントについての本を読んで思ったのですが、そもそも怒りの感情って、決して悪いものではない。それよりも怒りをどのように表現するかが、大事なんだなと。
でも仕事や子育てでクタクタな中、必死で頑張っているのに、言うことを素直に聞いてくれない子どもに対して怒らないなんて、きっと無理。仕事相手に対して怒らないよりも、何百倍もハードルが高いと思います。
とはいえ、怒ってしまったら、やっぱり自己嫌悪に陥りますよね。私もそうで、怒った後は反省して、子どもに「あんな言い方してごめんね」と謝るというルーティンです。どんな人も怒ることはあると思うので、親としては怒ってしまった後の対応が重要だと思います。
自分が怒りやすい状況を把握するのもいいかなと思います。「タスクが重なると、イラ立ちやすい」「睡眠不足だと、怒りの沸点が低くなる」など自覚できれば、あらかじめコントロールできる部分もあると思うので。
ただし、どんなにイライラしたとしても、「嫌い」や「産まなきゃよかった」など、子どもの存在を否定するような発言は、暴力なので言ってはいけない。もし、そういった言葉が出てきそうになるなら心理士の資格のあるカウンセラーさんに相談するなど、プロに頼ってほしい。きっと親自身が傷ついているからそんな言葉が出てくるんだと思うのです。
木下 千寿
福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。
福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。