育児中の気になるモヤモヤ疑問を、犬山紙子さんと一緒に考える
「“悩み”というほどではないけれど、どうも腑に落ちない」「なんだか気になる」そんな話を、イラストエッセイスト、コラムニストとして活躍し、自身も6歳の娘さんの子育て真っ最中の犬山紙子さんと一緒に考えてみましょう。
「どうしても動画を見せてしまう」
時間で区切らずに、自発的にやめられる工夫を
私も家事をするときなど、動画にめっちゃ頼っていますよ! 「何がなんでも子どもには動画を見せちゃダメ」という風潮は、どういうことだろうかと思います。親世代だってたくさん見ているし、動画と言っても内容はさまざま。なかなか一括りにできないものだと思います。
この連載第1回であげた中室牧子さんも、著書で「1日1時間程度のテレビやゲームなら、全くやらないのと変わりはない」と書いておられました。2時間を超えると発達や学習時間に支障が出ると書かれていたのですが、それも動画の見すぎが原因というよりは、動画を見ている時間はほかのことに時間が使えない、ということなのかなと私は考えています。
今の親世代は忙しいですから、使えるコンテンツは大いに頼っていいと思うんですよね。無理して頑張って、自分が体調を崩して子どもに八つ当たりして……という悪循環になるほうが問題です。
また、長時間視聴させるときは、動画を見ている子どもに「面白いねえ」などと話しかけたり、感想を聞いたり、コミュニケーションをとることが必要かなと思います。
子どもが動画を際限なく見たがるという問題も怖いですよね。でも、時間を決めて守る練習にもなると思います。急に「終わりだよ」というと、子どもが「どうして!?」とかんしゃくを起こす流れにもなりやすいので、私は折衷案。動画があと5分くらいで終わるようなら「これを見たら、終わりにしよう」と言うようにしています。子どもの、「最後まで見たい」という気持ちを尊重する。私だって、「ゲームを今すぐ止めろ」と言われたら困るから(笑)。でも、たまに「あと45分もあるの?」みたいなときは止めます。
木下 千寿
福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。
福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。