てぃ先生の目からうろこの育児アイディア
テレビ出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアにあふれていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!
まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。
育児の悩み#54『砂遊びや泥遊びをいやがります』(2歳1ヵ月女児)
手が汚れるのがいやらしく、砂遊びや泥遊びをいやがります。子どものときにしかできないので、楽しんでほしいと思うのですが……。
「いやがるのならば、やらなくてもいいと思います」
なぜ保育園や公園に砂場があるのかというと、砂や泥は水分量によって触感がさまざまなので、それを味わう感触遊びができます。
「手のひらですくう」「指でなぞる」「握る」などの動作を通じて手先のトレーニングになりますし、山やトンネルなどを何かを作り出すことで創造性を育んだり、遊びを通じていろいろな体験することができると言われているからです。
確かに砂遊びにメリットもあると思いますが、子どもが「いやだ」というならばやらなくていいと思います。
「砂場でなければ学べないことは、ないと思います」
創造力を養うには、お家の中でブロック遊びや積み木遊びをするのもいいですね。親御さんの考え方にもよりますが、今の時代は子どもたちに人気のサンドボックス型のゲームなどもありますから、そういった遊びを通して想像力を刺激するのもひとつです。砂場でお山と川を作るのと、ブロックで家と道を作るのに、違いはないと思います。
極端な話ですが、たとえばお子さんが「けん玉遊びはしたくない」と言ったとしたら、「しなくていいよ」となりますね。ところが「砂場遊びはしてほしい」というのは、なぜでしょう? 大人たちが「砂遊び、泥遊びをするのが子どもらしい」というイメージを持っているからではないでしょうか。
砂場でなければ学べないことなど、ないと思います。お子さんが砂場をいやがるのならば、違う感触遊び、違う創造遊びを探せばいい。親御さんも「砂場で遊ばないとデメリットがある」などと思わなくていいと思います。

げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...
てぃ先生
関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディ...