「1歳に公園で読み聞かせ」1分で心があたたまるエッセイ【専門家おすすめ絵本】
5人の孫と楽しむ絵本の魅力を綴る「ばあばのまごまご絵本日記」#24
2024.12.25
絵本コーディネーター:こが ようこ
今回は、忙しい合間をぬって娘さんと1歳のお孫さんと訪れた公園でのエピソードと、読み聞かせにぴったりの絵本のご紹介です!
「冬の公園で読み聞かせ」
いえいえ、ちょこっと会ってはいるのですが、家に戻ったらあれとあれをしなくちゃという思いがいつも頭にあって、ゆったりした気分になれないのでした。いけませんねえ。娘たちもそんなわたしを気遣って、「いついつになったらゆっくり会おうねえ」って先の約束をしてくれます。
そんなある日、次女が「ちょっとだけ会おう」と提案してくれたのです。
「ぺっぺくん(1歳)をお散歩させるついでに、公園で会おう!」って。なるほどねえ。
わたしと娘は、子どもたちの話とか保育園の話とか、他愛ないおしゃべり。わたしは来るときに街路樹がとてもきれいに紅葉していたのを思いだして、「ねえ、来るとき紅葉見た?」って娘に聞いた。「見た!」って娘。そして二人同時に、「きれいだったねえ!」って言っちゃっておもわず笑い合ったのでした。
不思議なことに、それだけでわたしの心はすっかり晴れちゃった。頭の隅っこにいつもあった「やらなきゃ気分」もどっかにいっちゃった。
気分ってこんなに簡単に晴れるのねえ。こんなに簡単に軽くなるのねえ。誰かと笑い合うって大事なのねえ。
ルンルン気分のわたしは、お昼寝から起きたぺっぺくんに絵本を読みました。冬の初めの公園で。ぺっぺくんにとってはどうだったかわからないけれど、ばあばにとっては、外で読む絵本は最高なのでした。
『ぐるぐるちゃん』
りすのぐるぐるちゃんが、おかあさんとどんぐりひろい。「あーん」と食べさせてもらったり、「はい あーん」とおかあさんに食べさせてあげたり。どんぐりをしっぽに「きゅっ きゅっ」って詰めちゃう場面がすごくかわいいの。どんぐりの季節じゃなくても、温かい気分になれる絵本です。
ぱっぱちゃん(5歳)、ぷっぷくん(3歳)も好きな絵本なので、ママも「あ、『ぐるぐるちゃん!』」って、うれしそうでした。
『すやすや ぷー』
「うさぎさん おいでおいで」ってゆうくん。「いいこ いいこ」「ふわふわ」「うとうと」「ねんね ねんね」……。ゆうくんはうさぎさんとふれあっているうちに、一緒にすーすー、ねんねします。
寝ちゃってからも、「ぷーぷー すーすー すーやすや」と、しあわせそうなゆうくんです。
寝るのって気持ちいいなって思える絵本。お昼寝やねんねの前にぴったりです。
次のエピソードは1月8日(水)配信予定です!
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
こが ようこ
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。
作家。絵本コーディネーター。30年以上にわたり、さまざまな場所でおはなしを届ける活動を続ける。絵本作品に『ぺこぺこ ペコリン』(絵・くさかみなこ/講談社)、『どーこかな?』『なんのおと?』(瑞雲舎)、『いやいやいちご』(絵・たかおゆうこ/教育画書)、『おなかのなかのあかちゃんへ』(絵・くのまり/岩崎書店)、「語りかけ絵本」シリーズ(大日本図書)、「わらべうたでひろがるあかちゃん絵本」シリーズ(絵・降矢なな/童心社)などがある。げんきで「こころを育てる絵本1・2の3」を連載。