「なぜ? おもちゃの貸し借りができない」育児の悩みをてぃ先生が解決!

フォロワー80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア第33回

保育士:てぃ先生

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てぃ先生の目からうろこの育児アイディア

YouTubeチャンネル登録者数80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決!

テレビ出演でも話題のてぃ先生は、現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアにあふれていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!

まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です!
てぃ先生
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。

育児の悩み#53『おもちゃの貸し借りができません』(2歳2ヵ月女児)

お友だちにおもちゃを貸しません。ひとりっこなので、すべて「自分のもの」と思ってしまっているようで……。

貸し借りが上手にできない?

「貸さない子が悪い子ではありません」

お子さんが今そのおもちゃで遊んでいるならば、途中で遊びをやめさせてまでほかの子に貸す必要はないと思います。

たとえば、お家に1台しかないテレビでお母さんが大好きなドラマを観ているとします。そこにお父さんがきて「サッカー観るからサッカーにして」と言ったとしたら、「はい、どうぞ」とチャンネルを変えるでしょうか? なかなかそうはならず「今は私が観ているからダメ」「ドラマが終わるまで待って」など、「今は自分が使っている」と言うのではないでしょうか?

おもちゃを貸す貸さないもお子さんにとっては同じ状況。子どもだから貸さなきゃいけない、ということはないと思います。

「自分が使っているものを人に貸すことが良いこと」と親御さんは考えますが、お子さんが楽しく遊んでいるのですから、その気持ちも大切にしてほしいと思います。たしかに貸せるのもいいですが、だからといって貸さない子が悪い子ではありません。

親御さんは世間的に「貸さない我が子」に罪悪感を感じるので、「貸してほしい」と考えますが、むしろ我が子がすごくそのおもちゃに集中している、飽きずに夢中になっている、すごく楽しんで遊んでいる時間を大事にしたほうがいいと思います。お子さんに悲しい思いをさせてまで、お友だちに貸さなくていいと思います。
「どうぞ」ができるのはもう少し先

「年齢があがってくると、おもちゃを貸してあげると相手が喜ぶと感じ始めます」

まだ2歳です。おもちゃを貸すことができる「いい子」「やさしい子」になってほしいと求めるには、まだ幼すぎます。強いて言うならば「お友だちがそのおもちゃで遊びたいみたいだよ」と、お子さんに伝えてみる。伝えたうえで、お子さんが「いや」と言うのならば、それ以上強制しなくていいと思います。

そのようなときは親御さんが代わりに「ごめんなさいね、今この子がこのおもちゃで遊んでいるから貸せないの。本当にごめんね」と、謝ってはどうでしょう? そこは大人の役割でいいと思います。

3~4歳と年齢があがってくれば「自分がおもちゃを貸してあげると、貸した相手がうれしそうにしている」とわかってきます。そうなると「おもちゃを貸すとお友だちが喜んでくれるんだ」と貸すことに喜びを感じるようになってきます。

そして「自分がおもちゃで遊びたい気持ち」と「お友だちに喜んでもらいたい気持ち」を計りにのせて、お友だちに喜んでもらいたい気持ちが勝ったときにはじめて、「はい、どうぞ」と言いやすくなるのだと思います。「貸して」「どうぞ」というやり取りは、もうちょっと年齢があがってくるとだんだんできるようになっていくと思います。
撮影/嶋田礼奈 取材・文/久世恵美
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てぃせんせい

てぃ先生

保育士

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信。全国での講演は年間50回以上。 他園で保育内容へのアドバイスを行う「顧問保育士」など、保育士の活躍分野を広げる取り組みにも積極的に参加している。 ちょっと笑えて、かわいらしい子どもの日常についてのつぶやきが好評を博し、X(旧Twitter)フォロワー数は62万人を超える。子育てのハウツーを発信しているYouTubeも大人気。 著書は『子どもに伝わるスゴ技大全 カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』(ダイヤモンド社)、『ほぉ…、ここがちきゅうのほいくえんか。』(ベストセラーズ)、コミックほか多数。 Twitter:@_HappyBoy Instagram:@tsenseidayo YouTube Amebaブログ

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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