トイレの中まで一緒…どこまでも付いてくる2歳【うちの子のナゾ】

「なぜ?」と感じる、ちょっと気になる、うちの子の不思議な行動や気質……etc.その世界の専門家に聞くシリーズ第38回。

げんき編集部

お風呂の時間はいつも大泣き……
「私がトイレに入るとついてきて、トイレの開閉、水を流すなど世話をしてくれます。かわいいなぁとは思いますが、トイレは唯一ひとりになれる場所だったので、落ち着かず困ってます」(2歳5ヵ月/女の子)

2歳児はひとりにしないほうがいい年齢。お互いに安心できる工夫を。

トイレでお母さんのお世話をしてくれるなんて、とてもかわいらしいお話(笑)。でも、確かにトイレはプライベート空間ですから、落ち着かないですね。

この年齢は、何でも探究心や好奇心が広がる時期ですし、まだまだ大好きなお母さんといつも一緒にいたいと思っています。トイレが理由で大好きなお母さんが目の前からいなくなると、不安になってしまうのでしょう。

お手伝いすると「喜んでもらえた」と、感じているのだと思います。ただ、まだ「お母さんは一人でゆっくりしたい時間もある」とか、「トイレはプライベートな場所」という理解は難しい時期です。

トイレに行っている間、お子さんが不安にならない方法を考えましょう。

たとえば、トイレの中と外でしりとりをする。姿は見えなくとも、お母さんの声が聞こえると安心できると思います。

かくれんぼなどの遊びをするのもいいかもしれません。「まーだだよ!」と言いながら、トイレに入る。隠れる、探すなどのプロセスを通して「見えなくてもお母さんはいる」という経験を積むことができ、だんだんと不安な気持ちも抑えられるようになるでしょう。
かくれんぼなど遊びを取り入れてみては?
または、トイレに行っている短時間、お絵描きやテレビ番組など、お子さんがひとりで集中する遊びを探すのもいいと思います。そして、お母さんがトイレを終えて出てきたときに「泣かずに待てたね」「楽しく遊べたんだね」など、何か褒めてあげるような声かけをすると、お子さん自身も達成感を感じるようになるはずです。

「トイレに行ってもお母さんはすぐに戻ってくる」という経験を何度も積むことで、トイレについていくこともなくなっていくと思います。

日頃から親御さんはお子さんが不安になるような行動をしないことも大切です。イライラして「あっちに行って!」と言ってしまったりすると、余計に離れたくない気持ち、分離不安が強まる場合があります。

最後に、2歳児は本来、ひとりにしないほうがいい年齢です。トイレは短時間ですが、家庭内での事故のリスクはありますから、遊ばせる場合もトイレの近くで、ドアを少し開けておくこと。または、別の家族に見てもらう、危険なものを片付けることも忘れないでください。
子どもの発達心理学の専門家
渡辺 弥生先生
イラスト/とやま ちさと 取材・文/久世恵美
写真:HIME&HINA/PIXTA(ピクスタ)
『うちの子のナゾ』は、1・2・3歳のこども雑誌『げんき』で絶賛連載中!
げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...