「早く寝てほしい」絵本の読み聞かせが終わらない2歳【専門家がアドバイス】
「なぜ?」と感じる、ちょっと気になる、うちの子の不思議な行動や気質……etc.その世界の専門家に聞くシリーズ第39回。
2024.01.06
「寝る前に絵本を読んでいますが、寝つきが悪いのか、なかなか寝ません。『絵本読むよー』というと、腕いっぱいに絵本をかかえてくるので、『今日は3冊にしよう』と声をかけて読み始めるのですが、『もう1冊いい?』コールが続きエンドレスに……」(2歳1ヵ月・男児)
本の内容、読み方、寝室の環境… 意外とある読み聞かせのポイント
眠る前の読み聞かせのポイントは、本の選び方です。
絵本とはいえ、ドキドキして興奮してしまうと、交感神経が優位になって覚醒してしまいます。冒険に行ったり、何かと戦ったりするアクティブなお話ではなく、ゆったりしたテンポのリラックスできるような絵本にしてはいかがでしょう?
たとえば、主人公や動物たちが眠りにつこうとしているような内容の絵本などは、ぴったりだと思います。真似っこも大好きな年齢ですから、絵本を読んだあと「じゃあ真似っこして寝てみよう」と促すのも一案です。
お子さんに絵本を選んでもらうというのももちろんいいのですが、寝る前に読むための絵本をベッドルームに置いておき、まずはそれを読むというのもいいかもしれません。
お子さんを喜ばせようと、明るすぎたり、大きすぎたりしていませんか? 明るくてテンションが高く、スピーディーな読み方をしてしまうと、楽しいですが興奮してしまいます。ドラマティックに上手に読みすぎてしまうのも、寝る前にはふさわしくありません。
寝室の照明を暗めにして、声は低めでゆっくりと落ち着いた感じで読むとリラックスできると思います。親御さんも学生時代に「授業中眠くなってしまう」という経験をしたことがあると思います。そのときの先生の声や話し方を思い出してください。眠くなる環境は大人も子どもも同じ。授業のように単調に読み聞かせる、というやり方は役に立つかもしれませんね。
そして、「もうおしまい」を教えていってもいいと思います。最初は子どもさんが抵抗するかもしれませんが、楽しいからずっと続くのではなく、どんなことにも「もうおしまい」と、区切りがあることを教えていくのも大切です。「もうおしまい」のあと、親子いっしょに目をつぶる時間をとるなどしてみましょう。だんだんと眠ることができるようになると思います。
写真:kurotatsu/PIXTA(ピクスタ)
げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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