つらい! お風呂で髪を洗うといつも号泣する【うちの子のナゾ】

「なぜ?」と感じる、ちょっと気になる、うちの子の不思議な行動や気質……etc.その世界の専門家に聞くシリーズ第37回。

げんき編集部

お風呂の時間はいつも大泣き……
「髪を洗うのが苦手で、号泣します。洗わないわけにもいかないので、毎日のお風呂が苦痛です」(1歳7ヵ月/男の子)

「髪を洗うのが楽しくなる遊びを考えましょう」

「髪の毛を洗うのが苦手」というお子さんは多く、悩んでいる親御さんもいらっしゃいますね。

「顔が濡れるのがいや」「シャンプーが目に沁みたことがある」など理由はいろいろとあると思いますが、ひとつは1歳7ヵ月という月齢から、イヤイヤ期が始まってきているのかな?とも思います。

1歳を過ぎてくると「自分は◯◯したい」「◯◯をするつもり」など、自我が芽生え始め、漠然とした自身の行動イメージを持ち、主張が出てきます。ですので、親御さんがそれとは違うことをしようとすると号泣したり、「イヤイヤ」と言ったりします。

何がどういやなのかを説明する言葉のボキャブラリーや、自分の気持ちを表現する力を持っていないので、ただ泣いたりわめいたりするだけで親御さんは困ってしまう……となるのです。

お風呂はとくに、入る時間も入浴中にすることも、親の都合で行われることがほとんど。体を洗う、髪を洗う、湯船に浸かる、体を拭く、髪を乾かすなどの工程を自分でコントロールできないので、子どもにとってはあまり楽しい時間ではないのかもしれませんね。大人でも突然誰かに「お風呂に入って髪を洗って」などと言われたら、戸惑いますし、なんだか不愉快な気分になるはずです。
お風呂時間が楽しくなるよう工夫を
たとえば、髪が洗うのが楽しくなる遊びを考えましょう。

シャンプーの泡で角などを作って遊ぶ「あわあわ遊び」や、目をつぶってお湯を浴びる「ジャージャー遊び」など、洗髪の過程に遊びを取り入れて「今日もお風呂で◯◯して遊ぼうね」と誘います。

「清潔にしたいからしっかり洗いたい」という気持ちはわかりますが、たまには「今日はいいや」と泡をのせる程度で適当にパパッと終わらせてもいいと思います。お風呂に入ることや、髪を洗うことが嫌いにならないよう、楽しいイメージにつながるよう工夫してみましょう。

また、親御さんがシャンプーする姿をお子さんに見せるのも効果的です。「シャンプーすると気持ちいいなー! あーさっぱりした!」と、楽しく気持ちよさそうにシャンプーすると、真似が大好きな子どもたちは、俄然興味が湧いてくるはずです。「やってみるー!」ということにもなるかもしれませんよ。

お風呂が楽しい時間、楽しい場所になるアイディアを親御さんで考えてみてください。そして毎日のことなので、完璧は求めずに、子どもの気持ちが保たれているうちに多少いい加減に済ませてしまいましょう。お風呂の時間を、親子にとって生活の中の楽しい1コマにできるといいですね。
子どもの発達心理学の専門家
渡辺 弥生先生
イラスト/とやま ちさと 取材・文/久世恵美
写真:HIME&HINA/PIXTA(ピクスタ)
次のエピソードは12月16日(土)配信予定です!
『うちの子のナゾ』は、1・2・3歳のこども雑誌『げんき』で絶賛連載中!
げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...