
【古生物学者調査記】アンモナイト化石が続々!北海道でのフィールドワークの様子を紹介
【ちょっとマニアな古生物のふしぎ】古生物学者・相場大佑先生が見つけた古生物のふしぎ (3/3) 1ページ目に戻る
2026.05.30
古生物学者:相場 大佑
巨大なアンモナイト「メソプゾシア」
大きなアンモナイト「メソプゾシア」。
時には巨大なアンモナイトを見つけることもあります。写真のものはメソプゾシアという種類で直径40cmほどもあります。1日半かけて巨大な岩塊から取り出しました。
大きなアンモナイトを岩石から掘り出せました。
掘り出しに成功したときの記念撮影です。嬉しかったはずですが、疲れすぎてしまったのでしょうか、うまく笑えていませんね。
岩石から化石を取り出した後、持ち帰るのにも一苦労でした。全体の重さが60kgほどあり(大人1人くらい)、岩石から掘り出す途中で2つに割ってしまったのですが、それでもひとつ30kg、大きさ的にもリュックサックに入らず、これを抱えて車まで歩いて運ぶのが大変でした。
この大きなアンモナイトもいつか何かの研究に使おうと思いながらも、結局まだ陽の目を見ていません。すぐに研究に使わなくても、きちんと記録している化石はいつか役に立つものなので保管する意義があるのです、と心の中で言い訳をしています。
岩石から化石を取り出した後、持ち帰るのにも一苦労でした。全体の重さが60kgほどあり(大人1人くらい)、岩石から掘り出す途中で2つに割ってしまったのですが、それでもひとつ30kg、大きさ的にもリュックサックに入らず、これを抱えて車まで歩いて運ぶのが大変でした。
この大きなアンモナイトもいつか何かの研究に使おうと思いながらも、結局まだ陽の目を見ていません。すぐに研究に使わなくても、きちんと記録している化石はいつか役に立つものなので保管する意義があるのです、と心の中で言い訳をしています。

化石探しの喜び
山の中には危険もたくさんあります。特に怖いのはヒグマです。ダニも怖いです。熊よけの鈴をたくさん付けて、口でホイッスルを吹き、大声を出し、腰には熊撃退スプレーをぶら下げて、常に周りを警戒しながら化石を探しています。
静かな沢の中。
しかし、スマホにメールも届かない静かな山の中でアンモナイトのことに想いを巡らせ、自分なりに仮説を立てたりしながら探索するフィールドワークの時間は本当に贅沢なものです。
調査の結果、何かを発見できたときの喜びは何にも代えがたいものです。発見できる何かというのは化石そのものの場合もありますし、新たな知見やアイディアの場合もあります。何かを発見できた日には、山道を何キロも歩いて帰るのがうんざりしてしまうほどの重いリュックサックがそのまま幸せの重さに変わるのです。
これまでに北海道で見つけたアンモナイトの新種は3種になり、発表した論文は10本ほどになりました。これからも新たな発見を求めて、北海道でアンモナイト化石の調査を続けたいと思います。
調査の結果、何かを発見できたときの喜びは何にも代えがたいものです。発見できる何かというのは化石そのものの場合もありますし、新たな知見やアイディアの場合もあります。何かを発見できた日には、山道を何キロも歩いて帰るのがうんざりしてしまうほどの重いリュックサックがそのまま幸せの重さに変わるのです。
これまでに北海道で見つけたアンモナイトの新種は3種になり、発表した論文は10本ほどになりました。これからも新たな発見を求めて、北海道でアンモナイト化石の調査を続けたいと思います。
写真・文/相場大佑

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※化石産地などについての個別の質問等にはお答えできません。また、特別な許可のもと調査を行っています。













相場 大佑
深田地質研究所 主査研究員。1989年 東京都生まれ。2017年 横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館 研究員を経て、2023年より現所属。専門は古生物学(特にアンモナイト)。北海道から見つかった白亜紀の異常巻きアンモナイトの新種を、これまでに3種発表したほか、アンモナイトの生物としての姿に迫るべく、性別や生活史などについても研究を進めている。 また、巡回展『ポケモン化石博物館』を企画し、総合監修を務める。
深田地質研究所 主査研究員。1989年 東京都生まれ。2017年 横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館 研究員を経て、2023年より現所属。専門は古生物学(特にアンモナイト)。北海道から見つかった白亜紀の異常巻きアンモナイトの新種を、これまでに3種発表したほか、アンモナイトの生物としての姿に迫るべく、性別や生活史などについても研究を進めている。 また、巡回展『ポケモン化石博物館』を企画し、総合監修を務める。