あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月2日」(1980年)。
UGMヨーロッパエリアから、オオヤマキャップの後輩であるイトウ隊員がやってくる。しかし、イトウは突然テレポートし、別の場所に瞬間移動してしまった。テレポートした原因を聞いても答えてくれないイトウに、ハラダ隊員は彼が宇宙人なのではないかと疑うが……。今回は、以降のエピソードでレギュラーキャラクターとなるイトウチーフがはじめて登場するお話です。
UGMに新メンバーがやってくる
猛たちはイトウの乗っているジェット機を視認するが、突如ジェット機は消失。極東基地のレーダーからも消えてしまう。するとその直後、極東基地の上空に正体不明のジェット機が出現。ジェット機はそのまま垂直降下をするも、ギリギリのところで体勢を立て直し極東基地の滑走路に着陸した。
ジェット機から降りた正体不明の男は、制止する職員たちを押しのけて指令室に向かう。なんとその男はイトウだった。彼のジェット機は一瞬で極東基地の上空に移動してきたのだ。ハラダ隊員やタジマ隊員は、自分たちの前から姿を消した説明を求めるが、イトウはそれに答えず飛行訓練をはじめることを要請。オオヤマキャップはそれに許可を出す。その訓練とは、上空2万メートルからマッハ2の速度で垂直降下を行うという、少しでもミスをすれば命を失いかねないほどの危険な内容だった。指名された猛は言われたとおり訓練をクリアするが、ハラダとタジマは水平飛行に移行するタイミングが早く、イトウから𠮟責されてしまう。
危険な訓練を行う理由を説明せず、先ほどのジェット機消失についても何も語らないイトウ。ハラダとタジマはイトウに対する不信感が募っていた。すると、猛たちはイトウが車でどこかに向かうのを目撃。猛はハラダに連れられ、彼を尾行することになってしまう。ハラダは、ジェット機消失後から宇宙人がイトウに成り代わっていると考えたのだ。夜の住宅街で何かを行うイトウ。すると、イトウの体が発光し姿が消えてしまう。ハラダはオオヤマキャップに連絡してイトウ逮捕の許可を要請するも、キャップは「姿が消えたからって人間じゃないとは言えん」と突っぱねる。