7月2日 ウルトラマン80 新チーフは宇宙人!? テレポート空間での死闘!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月2日(1980年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月2日」(1980年)。
ザルドンと戦うウルトラマン80  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1980年4月2日より放送が開始された『ウルトラマン80』。中学校の教師であり、地球防衛軍の怪獣・怪事件の対策チームUGMの隊員でもある矢的 猛がウルトラマン80に変身。人間の憎しみや悲しみといったマイナスエネルギーが生み出す怪獣に立ちむかう。

UGMヨーロッパエリアから、オオヤマキャップの後輩であるイトウ隊員がやってくる。しかし、イトウは突然テレポートし、別の場所に瞬間移動してしまった。テレポートした原因を聞いても答えてくれないイトウに、ハラダ隊員は彼が宇宙人なのではないかと疑うが……。今回は、以降のエピソードでレギュラーキャラクターとなるイトウチーフがはじめて登場するお話です。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

UGMに新メンバーがやってくる

1980年7月2日は『ウルトラマン80』第14話「テレポーテーション!パリから来た男」が放送された日です。UGMヨーロッパエリアから異動になったイトウ隊員は極東エリアに向かっていた。それを出迎えるため、シルバーガルとスカイハイヤーで出動した猛たちUGM隊員。イトウはオオヤマキャップの5年後輩で、優秀な人物らしい。

猛たちはイトウの乗っているジェット機を視認するが、突如ジェット機は消失。極東基地のレーダーからも消えてしまう。するとその直後、極東基地の上空に正体不明のジェット機が出現。ジェット機はそのまま垂直降下をするも、ギリギリのところで体勢を立て直し極東基地の滑走路に着陸した。

ジェット機から降りた正体不明の男は、制止する職員たちを押しのけて指令室に向かう。なんとその男はイトウだった。彼のジェット機は一瞬で極東基地の上空に移動してきたのだ。ハラダ隊員やタジマ隊員は、自分たちの前から姿を消した説明を求めるが、イトウはそれに答えず飛行訓練をはじめることを要請。オオヤマキャップはそれに許可を出す。その訓練とは、上空2万メートルからマッハ2の速度で垂直降下を行うという、少しでもミスをすれば命を失いかねないほどの危険な内容だった。指名された猛は言われたとおり訓練をクリアするが、ハラダとタジマは水平飛行に移行するタイミングが早く、イトウから𠮟責されてしまう。

危険な訓練を行う理由を説明せず、先ほどのジェット機消失についても何も語らないイトウ。ハラダとタジマはイトウに対する不信感が募っていた。すると、猛たちはイトウが車でどこかに向かうのを目撃。猛はハラダに連れられ、彼を尾行することになってしまう。ハラダは、ジェット機消失後から宇宙人がイトウに成り代わっていると考えたのだ。夜の住宅街で何かを行うイトウ。すると、イトウの体が発光し姿が消えてしまう。ハラダはオオヤマキャップに連絡してイトウ逮捕の許可を要請するも、キャップは「姿が消えたからって人間じゃないとは言えん」と突っぱねる。
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