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最近は大きな事件もなく、ウルトラ警備隊は暇を持て余していた。さらに現在、宮部博士を中心に進められている、月と地球を磁力線の網で包み込んで宇宙の侵略者から地球を守る「プロジェクト・ブルー」が完成すれば、ますます暇になるとキリヤマ隊長は冗談半分に話す。
そんな宮部博士は久しぶりの休暇に、妻のグレイスが待つ自宅に向けて車を走らせていた。すると、人通りのない暗い道を歩く人物を発見。途中まで乗せてあげようと車を停止させるが、ほんの一瞬目を離した隙にその人物は姿を消していた。
その後、帰宅して洋服をグレイスにプレゼントする宮部博士には、つかの間の日常が戻っていた。一方、月にいるソガ隊員、アマギ隊員からキリヤマ隊長のもとに「宇宙人がプロジェクト・ブルーに関連する機材に爆薬を仕掛け、逃走した」という連絡が入る。何かが起きようとしていることに気づいたウルトラ警備隊は、パトロールを開始した。
その日の深夜、宮部博士は地震のような不可解な揺れや、謎の怪物の姿を一瞬目撃するといった奇妙な事態に遭遇していた。翌日、目を覚ますとグレイスはすでに外出しており、ひとりで朝食を食べようとする宮部博士だったが、突如ダイニングテーブルが浮上し、床に地下へ続く階段が現れる。見覚えのない階段に驚きつつ、下りていく宮部博士だったが、仕掛けられていた罠に自由を奪われ、気を失ってしまう。