11月19日 ウルトラセブン メトロン星人が人間社会に仕掛けた罠とは!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」11月19日(1967年)

テレビマガジン編集部

地球防衛軍極東基地のメディカルセンターで傷の手当てを受けたフルハシは、作戦室に戻りタバコを吸っていた。突如、フルハシはダンを殴りつけ、手当たり次第に暴れはじめる。ライフルの男と同様に急に意識を失い、騒動が落ち着いたかと思うと、今度はソガが暴れだして作戦室は大混乱に陥る。

ダンは、タバコに原因があると確信しキリヤマ隊長に報告。科学班が二人の吸っていたタバコを分析することになる。さらに、ダンはアンヌとともに彼女の叔父の自宅を訪ねた。従兄弟のヒロシ少年によると、タバコは駅前の自販機で購入したものだということがわかる。さらに、ライフル乱射事件の犯人も、同様に証言。ダンとアンヌは自販機に商品を補充する人物が現れるまで張り込みを行うことにする。

一方、分析の結果、タバコに含まれていたのは宇宙ケシの実と似た成分を含んだ赤い結晶体だと判明。それは摂取すると「他人が全て敵に見える」という効力を持つものだった。

ダンたちは、タバコを補充した男が乗るワゴン車を追跡すると同時に、自販機の撤去と市民への通達をキリヤマ隊長に依頼する。ボロアパートに入っていく男。ダンはアンヌに連絡係として残ってもらい、単身アパートに突入すると、中では、メトロン星人がダン=ウルトラセブンのことを待ち構えていた。

セブンが来るのを待っていたというメトロン星人はダンを部屋に通し、ちゃぶ台を挟んで座って、ダンと話をする。降伏を迫るダンだったが、メトロン星人は「実験は成功した」と余裕の声色だ。地球征服を目論むメトロン星人は、人類が互いにルールを守り、信頼しあって生きていることに目をつけ、その信頼関係を破壊すれば、人間同士で傷付け合い滅びると考えたのだ。
メトロン星人のアジトのアパートには宇宙船が隠されていた!  ©円谷プロ
メトロン星人が襖を開けると、そこは宇宙船のコクピットになっていた。アパートの部屋はメトロン星人の宇宙船と繫がっており、メトロン星人は宇宙船でセブンを地球から追い出そうとしていたのだ。ダンがウルトラセブンに変身して宇宙船から脱出すると、メトロン星人も巨大化して現れた。

夕日をバックに戦いを開始するセブンとメトロン星人。セブンはアイスラッガーでメトロン星人の体を両断すると、エメリウム光線で撃破したのだった。
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