しかし、フクシンはペロリンガ星人の「地球に飽き飽きした君を、星へ連れていってあげる」という言葉に未練があるような様子を見せ、物語は終わりました。
今回の、『ウルトラマンタイガ』第6話「円盤が来ない」は「円盤が来た」との関連性を思わせるエピソード。あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月10日」(2019年)。
ある目的のために、地球に降り立ったヒットマンのガピヤ星人 アベルは、人間の男性に絡まれる。男性は、迎えの円盤が来るまで、50年間もずっと待っていたらしい。
円盤を待つ男
しかし、アベルは男性が待っていた宇宙人ではなかった。男性はアベルに攻撃されそうになるが、たまたま通りかかった佐々木カナに助けられる。カナが社長を務める民間警備会社E.G.I.S.(イージス)の事務所に連れてこられた男性は、いきさつを語り出す。男性は自称宇宙人で、50年前にできた地球人の友人に、「綺麗な星の世界に連れていってあげる」と約束したらしい。しかし、その友人は踏ん切りがつかず、それを待っているうちに自分も帰る手段を失ってしまったと言う。
ヒロユキたちは、男性を事務所に泊めるが、翌朝目を覚ますと、男性はいなくなっていた。