あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「1月18日」(1974年)。
光太郎は、中学の後輩で幼いころに母親を亡くした過去を持つ島田と再会した。島田の父親は、母親の姿を模したアンドロイドを完成させるが、そのアンドロイドによって怪獣が生まれてしまう。
光太郎が友人の亡き母に遭遇
島田の家を訪れた光太郎は、島田の母親の話を聞いていた。母親の聖子はオウムのエレジアを飼っていたが、10年前に交通事故で聖子が亡くなると、エレジアも餌を食べなくなり死んでしまったらしい。エレジアは聖子の墓に埋められたという。
また、光太郎はロボット工学にまつわる本を発見。島田も親父がこんな本を読むなんて、と疑問に思った。そのころ、島田の父親は古い建物の地下にある秘密の研究室にいた。彼は、独学でロボットの研究をし、聖子のアンドロイドを作り上げていたのだ。
島田の父親はアンドロイド聖子を起動させようとするが、動き出さない。起動に失敗した島田の父親は涙を流し、必ずアンドロイド聖子を完成させると誓い帰宅した。しかし、島田の父親の涙がアンドロイド聖子のエンゲージリングに落ちたことでアンドロイド聖子は起動し、研究所を出て歩きだした。
夜の道を歩くアンドロイド聖子。そこにパトカーが通りかかり、道路の中心を歩くアンドロイド聖子に注意をする。すると、アンドロイド聖子はパトカーを横転させ、炎上させた。交通事故によって妻を失った島田の父親は車を憎んでおり、その気持ちがアンドロイド聖子に乗り移ってしまったのだ。
そこに光太郎と島田が通りかかり、亡き母にそっくりな人物をみて驚くのだった。