『ウルトラマン』ネロンガ・ウー・ケロニア さまざまな挑戦!

『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』よりぬきコラム【第2回】

テレビマガジン編集部

伝説怪獣ウー
『ウルトラマン』でも一つのジャンルを作っている、ファンタジー味を持った作品のひとつです。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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伝説怪獣ウーは『ウルトラマン』第30話「まぼろしの雪山」に登場する怪獣です。

高度成長期を時代背景とし、明るい未来を信じるムードの陽性な世界観のなかで、異色ともいえる存在が、村人たちが見せる「雪ん子」への差別や迫害に激しい怒りを見せるウーです。

ウーはデザイン的には仙人のイメージといわれていますが、樋口祐三監督によると雪ん子の死で終わるストーリーも悲劇としての演出は意識しておらず、民話的世界と母親的な怪獣を描こうとしたということです。

超強敵! ホラーテイスト満載のケロニア侵攻作戦

吸血植物ケロニア
わずか20年で植物からエアシップコンビナートの大群を作るまでの知能を得るまでに進化したうえに、ウルトラマンのスペシウム光線も効かなかった、隠れた強豪です。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
吸血植物ケロニアは『ウルトラマン』第31話「来たのは誰だ」に登場した「知能を持った植物」です。

南米アマゾン奥地で異常進化し、20年で高い知能を得た吸血植物で、科学特捜隊ボリビア支部の隊員に成りすまし、日本支部で暗躍する様子は怪奇サスペンスとしても見ごたえ十分でした。

このようなムードや展開には、戦前・戦中の冒険小説家・山中峯太郎や海野十三らの作品の影響もあるといわれています。

人間サイズで科学特捜隊日本支部の暗闇で目をらんらんと光らせ、人々を襲う姿はかなり怖くて印象的なものになっていました。

『ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』でウルトラマンシリーズを再チェック!

『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』では、『ウルトラQ』から『ウルトラマンデッカー』までのウルトラマンシリーズの怪獣・宇宙人を深掘りすることで、ウルトラマンシリーズの歴史を追った一冊です。

ウルトラマンシリーズを観るときのお供として、ウルトラヒストリーを振りかえるテキストとして、ぜひチェックしてみてください。
『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』(税込定価:1980円)発売中!
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https://m-78.jp/news/post-7299
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てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga