『ウルトラQ』『怪奇大作戦』の傑作エピソードで怪獣や怪事件と戦う人間の姿に感動!

円谷プロ製作の特撮ドラマの「原点」と「異色作」の魅力に迫る!

テレビマガジン編集部

円谷プロ作品といえば、ウルトラマンが登場して怪獣や宇宙人をやっつけるもの、と思っていませんか? だったら、残念! 円谷プロ作品はまだまだ奥が深いのです。

ということで、今回は変身しない人間が主人公として戦う2作品『ウルトラQ』と『怪奇大作戦』から、ぜひこれだけは観て! という傑作エピソードをそれぞれ1話ずつご紹介しましょう。
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『講談社MOOK ウルトラQ EPISODE No.1~No.26 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.28 』2024年5月27日発売! 税込定価:4620円  ©円谷プロ

『ウルトラQ』を観てないなんてもったいない!

隕石怪獣ガラモンは、宇宙から地球に送り込まれた侵略ロボだ。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
まずは『ウルトラQ』です。

円谷プロ初めての作品として1966年にテレビ放送された『ウルトラQ』ですが、当時はまだ普通だったモノクロ作品のため、「ウルトラマンシリーズ」作品に比べると観るチャンスが少ないかもしれません。

しかし、円谷プロ初めてのテレビシリーズだけあって、予算も撮影期間も十分にかけられた、情熱あふれるエピソードばかりなので、モノクロだからということで観ないでいるのはあまりにももったいないのです(ちなみにカラーライズされた『総天然色ウルトラQ』もあります)。

『ウルトラQ』は小さな航空会社のパイロット・万城目 淳と、その助手・戸川一平、新聞社のカメラマン・江戸川由利子の3人が、次々と怪獣に出くわしたり、怪事件に巻き込まれたりして、それに立ち向かい解決していく姿を描く物語です。

ウルトラマンのようなスーパーヒーローはいないので、警察や自衛隊の力も借りて戦うわけですが、拳銃や戦車で倒せるような敵ではありません。

淳たちは、知恵と勇気と、一の谷博士をはじめとする科学者たちの発明を武器に立ち向かい続けるのです。

ガラモンがふたたび地球を襲撃!

そんな『ウルトラQ』の必見エピソードは第16話「ガラモンの逆襲」です。

第13話「ガラダマ」の続編で、『ウルトラQ』でも屈指の有名怪獣である隕石怪獣ガラモンが再登場します。

また、ガラモンを操って地球を狙う宇宙人として宇宙怪人セミ人間(別名・チルソニア遊星人Q)が出現し、チェロのケースを持った美形の男性という、今日でも十分に人気が出そうなキャラクター性バツグンの姿に化けて暗躍します。

2023年の『ウルトラマンブレーザー』でも同種の宇宙人が「セミプロ楽団」の姿で登場し、チェロなどの弦楽器やピアノを奏でていたのも記憶に新しいところです。

さらに初登場時は弓ヶ谷で熊谷ダムを破壊はしたもののその場で倒されてしまったガラモンですが、今回は東京に、しかも数体が同時に出現(なにせロボットなので、増産も可能なのでしょう)します。

怪獣映画では何度も壊されている東京タワーですが、テレビ作品で壊されたのはこれが初めて(編集部調べ)。その後、ウルトラマンシリーズでは『帰ってきたウルトラマン』の昆虫怪獣ノコギリンや『ウルトラマンA』のミサイル超獣ベロクロンに壊されています。

『ウルトラQ』における宇宙からの侵略者としても、侵略怪獣としてはガラモンはナメゴン(第3話)には遅れをとっているものの、宇宙人としてはセミ人間はケムール人(第19話)に先立つ「初侵略宇宙人」となっており、いろいろ歴史的にもポイントの高い一作となっています。

ぜひご覧ください!

科学の力で怪奇をあばけ、SRI!

霧の深い夜に現れる落ち武者の亡霊……! 科学を悪用した犯罪や、科学を使わないと解明できない怪事件にSRIは立ち向かう。  ©円谷プロ 
そして『怪奇大作戦』は民間組織であるSRI(科学捜査研究所)のメンバーたちが、科学を悪用する犯罪者や、謎に満ちた怪事件に立ち向かう姿を描いたドラマです。

1968年製作ですが、VRやAIなどの先駆けを使ったトリックも登場する、古いけれどもとても新しい作品となっています。

そんな『怪奇大作戦』の必見エピソードは、第12話「霧の童話」です。

山奥の村で、村人が400年前の落ち武者の亡霊に襲われて重傷を負うという事件が発生、警察の依頼を受けたSRIは現地に急行します。

そこで、被害者が落ち武者を供養する呪い墓に高速道路を建設する計画の推進派だったために祟りにあったと言われていることを知ります。

老人を中心とする建設反対派が怪しいとにらんだSRIメンバーは、巧妙に仕掛けられたトリックを見破ります。

静かな山村に降りかかった開発の嵐が巻き起こした事件の顚末はどうなるのでしょうか。

さまざまなひねりが加わったストーリーは、ぜひ作品でご確認ください。

ムック『ウルトラQ 怪奇大作戦』で2大傑作をチェック!

そんな『ウルトラQ』と『怪奇大作戦』の魅力が一冊に詰まったのが『講談社MOOK ウルトラQ EPISODE No.1~No.28 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.26』(2024年5月27日発売。税込定価:4620円)です。

2作品のヒーロー・ヒロイン、宇宙人・怪獣、ドラマ、特撮など、全方位からその魅力に迫ります。2作品が大好きという方はもちろん、これから観てみようかなという方もぜひご覧ください。
『講談社MOOK ウルトラQ EPISODE No.1~No.26 怪奇大作戦 EPISODE No.1~No.28』(税込定価:4620円)は発売中!  ©円谷プロ

ウルトラサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」は『ウルトラQ』『怪奇大作戦』をはじめ、たくさんの円谷プロ作品が見放題になる動画配信サービスです。

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てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga