あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月24日」(2006年)。
『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの昭和に放送されたウルトラマンシリーズと、物語が直接的につながっているのも特徴だ。
かつてウルトラマンジャックと戦ったコダイゴンは、グロテス星人が神社の像を怪獣にしたものだった。ある日、トリヤマ補佐官は、廃棄が決まった危険な研究品の輸送を行うが、誤って紛失してしまう。その研究品は、グロテス星人がコダイゴンを作るために使用した「グロテスセル」だった。
トリヤマ補佐官がお使いに行く
任務の内容は、研究段階で危険と判断された物体を最終処理施設まで運ぶというものだった。リュウはそれを運ぼうとするが、トリヤマは重要な任務だから自分で運ぶと言う。サコミズ隊長は警護をつけることを提案するが、マル補佐官秘書の「要はお使いを頼まれただけですから」という発言に腹を立て、車の運転手だけをつけ、ひとりで向かってしまう。
しかし、車酔いの激しいトリヤマは、酔い止めを飲み忘れたことに気づくと急に気分が悪くなってしまう。車を停車させ休憩していると、ふと輸送対象であるアタッシュケースに入れられた物体が気になり、ケースを開けてしまう。その中には、液体の入ったカプセルが4本入っていた。そのうちの1本を手に取ったトリヤマだったが、手を滑らせ、橋の下の川に落としてしまう。
しかし、トリヤマは「1個くらい……」と何度も呟きながら落としたカプセルを放置し、最終処理場に向かってしまった。その後、帰還したトリヤマは、GUYSのメンバーたちに拍手で迎えられた。しきりに「あれは危険な物だった」と言う隊員たちに、焦るトリヤマ。一方、川に落ちたカプセルは、ある男性に釣り上げられていた。