あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月24日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
地球防衛軍極東基地周辺が、謎の寒波に襲われた。さらに、基地の動力室が何者かの襲撃を受け、基地内の気温がどんどん低下してしまう。それは、過去に2度、地球を氷河期にしたというポール星人と、ポール星人が操る怪獣・ガンダーによるものだった。
基地の動力室が何者かの襲撃を受ける
地球防衛軍専用車両のポインターでパトロールに出ていたダンだったが、ポインターはエンスト。車を置いて徒歩で帰還するよう指示を受ける。しかし、ダンにはある懸念があった。M78星雲・光の国からきたダンは、人間以上に寒さに弱かったのだ。
その後、基地が大きく揺れ、電気が消えてしまう。原子炉のある動力室が、何者かの攻撃を受けていた。動力室の被害は大きく、復旧にはかなりの時間を要することが見込まれる。さらに、動力室には怪獣の口があり修理にやってきた隊員たちは冷凍光線による攻撃を受けてしまう。
停電により、基地のシャッターを開くことができないため、ウルトラ警備隊の兵器はどれも動かすことはできない。さらに、基地内の気温は零下90℃まで低下していた。アラキ医師は、ヤマオカ長官に基地にいる隊員たちを避難させることを提案する。しかし、地球防衛の要であるこの基地を捨てることは、地球を捨てることと同じだった。ヤマオカ長官は「退却はできない」と、その提案を却下するのだった。