あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月11日」(2006年)。
夜空の星が集まるように輝き、怪獣・ケプルスが出現。コイシカワ・ミズキ隊員はその怪獣を召喚した男性と、幼いころに出会っていた。成宮と名乗るその男性は、ミズキのことを自分と同じサトン星人の末裔だと言う。
夜の街にケプルスが現れる
DASHは、ケプルスが消失したポイントに残されていたものと同じ波動が、地上にもあることを突き止める。近くにいたミズキは現場に向かうと、そこにはプラネタリウムがあった。プラネタリウムにはひとりの男性が立っており、ミズキを待っていたと言って語りはじめる。はるか昔、地球には宇宙から「星空の創造主」とも言うべきサトン星人が来訪した。彼らは、地球人に星空の美しさを啓蒙するために「天球界」という巨大なプラネタリウムのようなもので地球を包み、それによって地球の夜空には、たくさんの星々が輝くようになった。
地球人は星空に畏敬の念を抱いていたが、時が経つに連れ人々は文化を発展させ、その人工的な光で夜空から星を奪ってしまった。そんな人類に怒りと哀れみを持ったサトン星人の末裔はケプルスを召喚し、地球人から「悪しき光」を消し去ろうとしていると言うのだ。そして、その男性はミズキが自分と同じように、サトン星人の末裔だと語告げた。男性が、地球人が悔い改めなければケプルスはまた現れると言い残すと、プラネタリウムは消滅。ミズキは気がつくと、街の中にひとりで佇んでいたのだった。