3月10日 ウルトラセブン シャドー星人が予知能力を持つ占い師をつけ狙う!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月10日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月10日」(1968年)。
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ガブラと戦うウルトラセブン  ©円谷プロ
1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。


何者かから襲われる、安井という占い師を助けたウルトラ警備隊。自分が謎の存在に狙われていると言う安井は、同時に地球防衛軍の◯3(マルサン)倉庫が爆破されると予言する。しかし、ウルトラ警備隊による調査の結果、特に異常は見つからない。隊員たちは安井の予言を信じようとしなかったが、キリヤマ隊長は彼の言った「明日を探す」ことにこだわり、単独で調査を行う。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

安井が◯3倉庫の爆破を予言する

1968年3月10日は『ウルトラセブン』第23話「明日を捜せ」が放送された日です。地球防衛軍専用車両のポインターを走らせていたキリヤマ隊長とフルハシ隊員。ふたりは車道にフラフラと出てきた男性と危うく接触しそうになる。キリヤマ隊長たちは男性に駆け寄ると、男性は「◯3(マルサン)倉庫が爆発する」と話す。さらに、トラックが近づいてくると豹変し、「殺される!」と叫び始めた。そのトラックはキリヤマ隊長たちに向かって突っ込む。3人はトラックを回避するも、トラックの助手席に乗る人物がナイフを投げ、男性を負傷させる。

地球防衛軍極東基地に男性を連れて帰還したキリヤマ隊長たち。男性は安井という名前で、占い師を生業としているらしい。改めて占った安井は、やはり◯3倉庫が爆破されること、そしてその際にキリヤマ隊長が怪我を負うことを予言した。実は、◯3倉庫は普通の倉庫に偽装しているが、その地下には地球防衛軍の超兵器開発基地があった。すでに◯3倉庫の調査は行われていたが、キリヤマ隊長はもしもの際に備え、ウルトラ警備隊にも入念な調査を命じる。しかし、とくに異常は見つからなかった。

隊員たちは安井の予言を信用せず、「宇宙人に狙われている」という彼の話も疑いはじめた。すると、安井は今度は宇宙人の円盤が富士見ヶ原に現れると予言する。安井のことが気がかりだったキリヤマ隊長は、隊員たちと調査に向かうがやはり無駄足に終わるのだった。2度にわたって無駄な捜査を行ったことに、マナベ参謀から注意を受けてしまうキリヤマ隊長。安井には自宅に帰ってもらうことになったが、安井は必ず円盤がくると訴える。そして、「今日がダメなら明日捜せば良い」と食い下がるのだった。
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