あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月10日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
何者かから襲われる、安井という占い師を助けたウルトラ警備隊。自分が謎の存在に狙われていると言う安井は、同時に地球防衛軍の◯3(マルサン)倉庫が爆破されると予言する。しかし、ウルトラ警備隊による調査の結果、特に異常は見つからない。隊員たちは安井の予言を信じようとしなかったが、キリヤマ隊長は彼の言った「明日を探す」ことにこだわり、単独で調査を行う。
安井が◯3倉庫の爆破を予言する
地球防衛軍極東基地に男性を連れて帰還したキリヤマ隊長たち。男性は安井という名前で、占い師を生業としているらしい。改めて占った安井は、やはり◯3倉庫が爆破されること、そしてその際にキリヤマ隊長が怪我を負うことを予言した。実は、◯3倉庫は普通の倉庫に偽装しているが、その地下には地球防衛軍の超兵器開発基地があった。すでに◯3倉庫の調査は行われていたが、キリヤマ隊長はもしもの際に備え、ウルトラ警備隊にも入念な調査を命じる。しかし、とくに異常は見つからなかった。
隊員たちは安井の予言を信用せず、「宇宙人に狙われている」という彼の話も疑いはじめた。すると、安井は今度は宇宙人の円盤が富士見ヶ原に現れると予言する。安井のことが気がかりだったキリヤマ隊長は、隊員たちと調査に向かうがやはり無駄足に終わるのだった。2度にわたって無駄な捜査を行ったことに、マナベ参謀から注意を受けてしまうキリヤマ隊長。安井には自宅に帰ってもらうことになったが、安井は必ず円盤がくると訴える。そして、「今日がダメなら明日捜せば良い」と食い下がるのだった。