5月19日 ウルトラセブンが小さくされてコップの中に閉じ込められる!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月19日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月19日」(1968年)。
シャドウマンによってコップに閉じ込められてしまったウルトラセブン  ©円谷プロ
1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。


地球防衛軍基地周辺で、人間が突然車の前に飛び出す奇妙な事件が多発。しかも飛び込んだ人間は、みなすでに死んでいた。何者かが、死者を蘇生させて操っているのだ。そしてある夜、収容された遺体から霊が抜け出し、世界中の防衛軍秘密基地の情報が収められたマイクロフィルムを持ち出そうとする。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

死者が蘇生する!?

1968年5月19日は『ウルトラセブン』第33話「侵略する死者たち」が放送された日です。世界中の防衛軍秘密基地の情報が収められたマイクロフィルムが、極秘のうちに地球防衛軍極東基地に運ばれた。時を同じくして、基地周辺で奇妙な交通事故が頻発。ポインターを走らせていたアマギ隊員とフルハシ隊員も、突然道路に飛び出してきた人をはねてしまう。

急いでその男を医務室に連れていくフルハシたち。そこには別の男がおり、同じく突然車の前に飛び出してきたらしい。すると、それまで意識のなかったフルハシたちが連れてきた男が、突如襲いかかってきた。アマギはショックガンでおとなしくさせるも、男はすでに死んでいたことが判明する。

メディカルセンターには、9人が謎の交通事故により搬入されていた。被害者たちはみな身元を確認するものを所持しておらず、なぜかホルマリンの匂いがする。調査の結果、男たちはすでに死亡し、解剖の教材用に使用される予定の遺体だった。何者かが、病院から遺体を盗み利用したのだ。
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