あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月9日」(1968年)。
人工太陽計画の最高責任者である、リヒター博士の警護を命じられたソガ隊員。しかし、ともに警護を担当する、ソガの友人のヒロタ隊員はペガ星人に操られていた。
旧友は裏切り者だった
そのときのヒロタは、この声はいたずらか何かと思っていたのか、本気にしていなかった。しかし、声の主はライバルであるソガを妨害し、約束どおりヒロタを優勝させたと言い、見返りを求める。一方、ソガは地球防衛軍の隊員たちとともにリヒター博士の警護を命じられる。地球防衛軍が秘密裏に進めている人工太陽計画。この計画に関わっている科学者たちが、何者かによって殺害される事件が起きていた。そこで、近々来日するリヒター博士を守る必要があるのだ。そして、そのメンバーにはヒロタも選ばれていた。
後日、リヒター博士が来日し、護送が行われる。しかし、謎のスナイパーたちが現れリヒター博士を射殺。ソガも撃たれ重傷を負ってしまう。そして、薄れゆく意識のなかで、自分を撃ち逃走する男の後ろ姿を目撃する。その男は、ヒロタだった。
ヒロタは、同じ警護チームのミナミ隊員がスパイだったと証言。だが、殺されたリヒター博士は変装した情報部員であり、本物のリヒター博士は明日到着することになっていることが明かされる。ヒロタがリヒター博士の影武者を殺した犯人だと問い詰めるソガ。先に攻撃しようとしてきたヒロタに反応し、銃を突きつけて備え付けの電話で仲間に連絡をしようとする。だが、受話器から謎の不快な音が流れ、ソガは意識を失ってしまうのだった。