6月9日 ウルトラセブン ペガ星人が催眠術で地球防衛軍の隊員を操る!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月9日(1968年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月9日」(1968年)。
ペガ星人と戦うウルトラセブン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1967年10月1日より放送が開始された『ウルトラセブン』。怪獣が自然災害に近い存在であることが多かった前作『ウルトラマン』に対し、本作は明確な侵略の意図を持った宇宙人が複数登場。多くの怪獣が、宇宙人の兵器として登場するのも特徴だ。

人工太陽計画の最高責任者である、リヒター博士の警護を命じられたソガ隊員。しかし、ともに警護を担当する、ソガの友人のヒロタ隊員はペガ星人に操られていた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

旧友は裏切り者だった

1968年6月9日は『ウルトラセブン』第36話「必殺の0.1秒」が放送された日です。地球防衛軍の射撃大会に参加したソガ隊員。優勝候補のソガであったが、本番で足を挫いてしまい射撃をミス。ソガの友人のヒロタ隊員が優勝した。帰宅したヒロタであったが、どこからか謎の声が響く。昨日、ヒロタはこの声に「優勝できるなら友だちを裏切っても、悪魔に魂を売ってもかまわない」と答えていた。

そのときのヒロタは、この声はいたずらか何かと思っていたのか、本気にしていなかった。しかし、声の主はライバルであるソガを妨害し、約束どおりヒロタを優勝させたと言い、見返りを求める。一方、ソガは地球防衛軍の隊員たちとともにリヒター博士の警護を命じられる。地球防衛軍が秘密裏に進めている人工太陽計画。この計画に関わっている科学者たちが、何者かによって殺害される事件が起きていた。そこで、近々来日するリヒター博士を守る必要があるのだ。そして、そのメンバーにはヒロタも選ばれていた。

後日、リヒター博士が来日し、護送が行われる。しかし、謎のスナイパーたちが現れリヒター博士を射殺。ソガも撃たれ重傷を負ってしまう。そして、薄れゆく意識のなかで、自分を撃ち逃走する男の後ろ姿を目撃する。その男は、ヒロタだった。

ヒロタは、同じ警護チームのミナミ隊員がスパイだったと証言。だが、殺されたリヒター博士は変装した情報部員であり、本物のリヒター博士は明日到着することになっていることが明かされる。ヒロタがリヒター博士の影武者を殺した犯人だと問い詰めるソガ。先に攻撃しようとしてきたヒロタに反応し、銃を突きつけて備え付けの電話で仲間に連絡をしようとする。だが、受話器から謎の不快な音が流れ、ソガは意識を失ってしまうのだった。
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