6月8日 ウルトラマンタロウ 空腹で怪獣がローストチキンに見えた!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 6月8日(1973年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月8日」(1973年)。
再生デッパラスと戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父と、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し怪獣や宇宙人と戦う。

ボクシングの試合を控え、減量をしていた光太郎。そんななか、怪獣・デッパラスが現れる。光太郎は出撃するが、空腹によりデッパラスがローストチキンに見え、攻撃を受けてしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

減量をする光太郎

1973年6月8日は『ウルトラマンタロウ』第10話「牙の十字架は怪獣の墓場だ!」が放送された日です。世界を巡り、ボクサー修行をしていた光太郎。帰国し、ZATに入隊してからも修行は継続しており、2日後に控えた日本アマチュアボクシング新人王の試合の練習に明け暮れていた。しかし、光太郎にとっては厳しいトレーニングよりも、食事制限がつらかった。

トレーニングを終え、付き合ってくれた健一とともに銭湯で汗を流していた光太郎。そのころ、東京の地底では、北極からやってきた怪獣・デッパラスが地上への出口を探して暴れていた。それにより、地震が発生。銭湯の底が抜け、どういうわけか浴槽が海とつながってしまう。

ZATに戻った光太郎は、朝日奈隊長に報告をすると調査を開始。一方、非番の北島隊員たちは川でボートに乗り休暇を楽しんでいたが、川から出現したデッパラスと遭遇した。街に移動したデッパラス。ケチャップ工場付近でZATは攻撃を開始するが、ほとんど効果はなく、デッパラスはケチャップを食べたり、昼寝をしはじめてしまう。

戦闘を継続するZATだったが、光太郎の乗るスーパースワローの動きがおかしい。減量による空腹で、光太郎は意識が朦朧としてしまったのだ。さらに、光太郎は一瞬、寝ているデッパラスが特大のローストチキンに見え、無意識に接近。デッパラスの攻撃を受け機体が大破してしまう。
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