あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月14日」(2013年)。
秀才ゆえにどんなことでもこなすことができ、これまで自分の夢を持つことができなかった一条寺友也。そんな友也に対し、礼堂ヒカルは「ギンガを倒すことを夢にしろ」と言い、ギンガとジャンキラーは激突する。だがそこに、ティガダーク(SD)が現れギンガを襲う。友也の「自らの手でギンガを倒す」という願いが届いたそのとき、ジャンキラーがジャンナインへと覚醒した!
友也の秘密
「叶いもしない願いを、軽々と口にする人間が許せない」という友也の言葉の意味を問いただすヒカル。友也は大企業・一条寺コンツェルンの御曹司であり、昔からどんなことでもこなす秀才だった。友也は父親から一条寺コンツェルンを継ぐことを命じられており、本人もそのつもりでいた。しかし、父親に「自分の運命が決まっているのなら、夢を持つ必要はない」と話すと、父親から「そんな人間には会社を任せられない」と返されてしまった。それ以降、友也は叶いもしない夢を持つ人間を憎むようになったのだ。
そんな友也のことを気にかけたのは、タロウだった。タロウは幼いころの思い出を友也に語る。少年タロウはウルトラの父に「お父さんのようになりたい」と言うが、それを父に𠮟られてしまう。なぜ自分が怒られたのか分からず落ち込むタロウ。すると、ウルトラの母がやってきた。タロウはタロウであり、「父親と同じ」になることはできない。そして、ウルトラの父は、タロウが自分を超えてほしいと願っていると語ったのだった。