8月14日 ウルトラマンギンガ ジャンキラーがジャンナインに覚醒する

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 8月14日(2013年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月14日」(2013年)。
バルキー星人(SD)(左)、ティガダーク(SD)(右)と戦うウルトラマンギンガ(中央)  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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2013年7月10日から放送が開始された『ウルトラマンギンガ』。本作は、2013年7月3日から放送された、ウルトラヒーローたちが過去の名作やヒーロー・怪獣を紹介する番組『新ウルトラマン列伝』内での新作放送という形がとられた。後に「ニュージェネレーションウルトラマンシリーズ」と呼ばれる新世代ウルトラマンシリーズの第1作である。

秀才ゆえにどんなことでもこなすことができ、これまで自分の夢を持つことができなかった一条寺友也。そんな友也に対し、礼堂ヒカルは「ギンガを倒すことを夢にしろ」と言い、ギンガとジャンキラーは激突する。だがそこに、ティガダーク(SD)が現れギンガを襲う。友也の「自らの手でギンガを倒す」という願いが届いたそのとき、ジャンキラーがジャンナインへと覚醒した!
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

友也の秘密

2013年8月14日は『ウルトラマンギンガ』第6話「夢を懸けた戦い」が放送された日です。ジャンキラーを操っていたのは、友也だった。咄嗟にヒカルを庇ってしまった友也だったが、そこに新たな敵・ティガダーク(SD)が出現。ジャンキラーや友也ごと、ヒカルを攻撃しはじめる。ウルトラマンタロウ(SD)はウルトラ念力で、ヒカルと友也を降星小学校の校舎に避難させ、ひとまず難を逃れたのだった。

「叶いもしない願いを、軽々と口にする人間が許せない」という友也の言葉の意味を問いただすヒカル。友也は大企業・一条寺コンツェルンの御曹司であり、昔からどんなことでもこなす秀才だった。友也は父親から一条寺コンツェルンを継ぐことを命じられており、本人もそのつもりでいた。しかし、父親に「自分の運命が決まっているのなら、夢を持つ必要はない」と話すと、父親から「そんな人間には会社を任せられない」と返されてしまった。それ以降、友也は叶いもしない夢を持つ人間を憎むようになったのだ。

そんな友也のことを気にかけたのは、タロウだった。タロウは幼いころの思い出を友也に語る。少年タロウはウルトラの父に「お父さんのようになりたい」と言うが、それを父に𠮟られてしまう。なぜ自分が怒られたのか分からず落ち込むタロウ。すると、ウルトラの母がやってきた。タロウはタロウであり、「父親と同じ」になることはできない。そして、ウルトラの父は、タロウが自分を超えてほしいと願っていると語ったのだった。
ウルトラの母と少年タロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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